パレート図とは| エクセルによるパレート図作り方

パレート図

パッと読むための見出し

パレート図とは | QC七つ道具

パレート図とは不良品、欠点、、クレーム件数、仕損金額などをその現象、原因別に分類してデーターをとり不良個数、金額などの多い順に並べその大きさを棒グラフで表した図をいう。

パレート図はイタリアの経済学者パレートが1987年に所得の大きさと所得者数との関係を一般化して一つの所得曲線に関する法則を発見しました。

これをアメリカの経営コンサルタントのジュラン博士が応用して横軸に不良原因を不良項目の大きさに並べ、縦軸には不良品数、損失金額の累積百分率%をとったグラフを作成すると不良品数、仕損金額の大部分はごくわずかの不良項目によって占められている事を示しこれをパレート図と呼びました。

英語:Pareto diagram

関連記事:QC七つ道具

ABC分析 やり方、方法|エクセル

パレート図を用いた分析手法をパレート分析という。

パレート分析(ABC分析)は商品を売上高などの重要度によって分類する方法で、重点分析などと呼ばれることもあります。

パレート分析において頻度の高いものから、Aグループ、Bグループ、Cグループのようなグループ分けをする場合にはABC分析と呼ばれる事が多い。

ABC分析

ABC分析(パレート分析)

パレート図の活用

パレート図を描くことによって、どの項目に問題があるのか、その影響度はどの程度かが容易に把握でき、問題を解決するにあたって、どの項目から改善を行なったら、少ない努力で大きな効果が得られるかがつかめます。

一般的に、発生頻度が少ない項目をゼロにするよりも、発生頻度の多い項目を低減させるほうが効果は大きく、努力も少なくてすむといわれています。

パレート図を活用して問題を解決する場合、項目の選定は現象よりも直接対策に結びつく原因を選定します。累積比率が約80%までの項目をデータ数量の多いほうから改善を行なっていきます。

改善を行なったら、改善後のデータを集め、パレート図を描きます。
そして、改善前のパレート図と比較して、改善結果を確認します。次に改善後のパレート図を前回と同じように分析すると、さらに改善を継続していく方向を示してくれます。

【ポイント】

①問題となっている重要項目がひと目でわかる。

②重要項目が全体に占める割合がわかる。

③問題解決のが絞りやすく、効率的な改善活動ができる。

④改善効果や今後の課題がひと目でわかる。

 パレート図の作り方 基本

スポンサーリンク

データー集計、分類

データを集める。

データを項目別(原因別など)に分類する。

パレート図 データー表
分類した項目別にデータ数を数えて多い順に並べる、その他の項目は最後に並べる。

分類した項目ごとにデータ数を記入する。

分類した項目ごとに累計する。

分類した項目ごとの占有率を計算する。

分類した項目ごとの占有率を累積する。

累積比率とは

占有率累計(累積比率)とは構成要素の比率(数量を全体と比べた時の割合%)を順次、加算した比率を言います。

累計比率

累計比率

棒グラフ 折れ線グラフ 作成

パレート図 グラフ 作成

グラフ用紙に縦軸にデータ数、横軸に項目を取り、縦軸の目盛を入れる。

データ数の多い順に左から棒グラフを記入し、各棒グラフの下に分類した項目を記入する。このとき、棒グラフの幅は同じにする。なお、各データ数を棒グラフの上側に記入するとグラフが見やすくなる。

データの累積した値をそれぞれの棒グラフの右側線上に打点し、折れ線グラフで結ぶ。

折れ線グラフの終点を100%として、定間隔に目盛を入れる。

超簡単 エクセル2016  統計グラフによるパレート図の作り方

エクセル2016では新機能として統計グラフが追加されて簡単にパレート図が作成できるようになりました。

データー準備

下図のように項目及びデーター件数欄にデーターを入力。

以前のエクセル2013のように並び替え及び累積比率を準備しなくても自動で計算してくれる。

2016 エクセル パレート図 データー

統計グラフの入力範囲の設定

下記のように項目、件数をドラックして選択します。

2016 エクセル パレート図 データー 選択

統計グラフの選択

[挿入]、[統計グラフの挿入] の順にクリックし、[ヒストグラム] で [パレート図] を選びます。

2016 エクセル パレート図

パレート図の完成

統計グラフによる仮のパレート図が完成します。

タイトル、サイズ、目盛を編集して完成させます。

パレート図の完成 2016エクセル

エクセル2013 複合グラフによるパレート図の作り方

エクセル2013ではグラフ作成の『組み合わせ』の中の複合グラフで簡単にパレート図が作成できます。

データー準備

下図のように項目及びデーター件数欄にデーターを入力。

件数の累積比率に下記のような数式を入力してください。

2013エクセル パレート図 作成

データーの並び替え

件数が降順に並べ変えていなかった場合若しくは修正した場合には「件数」の値は降順に並べておきます。

方法は下記のとおり。

修正範囲を選択

修正範囲をドラックして選択します。

2013エクセル 並び替え

並べ替え

「編集」グループの中にある「並べ替えとフィルター」をクリック、次に「並べ替えとフィルター」の詳細設定画面が表示されますので、「降順」をクリックします。

①並び替えを選択

②最優先されるキーを『件数』を選択。

③並べ替えのキーを『値』選択。

④順序を『降順』選択。

⑤最後にOKを押します。

2013エクセル 並び替え2

パレート図ー複合グラフの作り方

ではパレート図の元となる複合グラフの作成の方法を説明します。

複合グラフの入力範囲の設定

下記のように項目、件数及び件数の累積比率をドラックして選択します。

2013エクセル 複合グラフ1

複合グラフの選択

次に挿入タグを選択し、複合グラフを選ぶと複合グラフの挿入が表示されます。

2013エクセル 複合グラフ

集合縦棒ー第2軸の折れ線

次に集合縦棒ー第2軸の折れ線を選択します。

集合縦棒ー第2軸の折れ線

パレート図の完成

複合グラフによる仮のパレート図が完成します。

タイトル、サイズ、目盛を編集して完成させます。

パレート図の完成

Excel 2010,2007  パレート図の作り方

Excel 2010,2007でのパレート図の作成を説明します。

データー準備

下図のように項目及びデーター件数欄にデーターを入力。

件数の累積比率に下記のような数式を入力してください。

2013エクセル パレート図 作成

*データーの並べ替えが必要な場合は『エクエクセル2013 複合グラフによるパレート図の作り方』の並べ替えを参照してください。

縦棒グラフの入力範囲の設定

下記のように項目、件数及び件数の累積比率をドラックして選択します。

2013エクセル 複合グラフ1

縦棒グラフの作成

次に挿入タグ→グラフ→縦棒→集合縦棒を選択します。

エクセル2010 集合縦棒5

すると下記の図が作成されます。

エクセル2010 集合縦棒

累積比率を折れ線グラフに変更

件数の累積比率を縦棒から折れ線グラフに変更します。

まず、グラフを選択し、タグ書式をクリックします。

すると上左側に『現在の選択範囲』が表示されので現在のドロップダウンリストの「グラフエリア」→系列”件数の累積比率”に変更します。

するとグラフの”件数の累積比率”が選択されます。

新グラフエリア

次にデザインタブ→グラフの種類→マーカー付折れ線を選択します。

折れ線マーカーグラフ

すると件数の累積比率が折れ線に変更されます。

パレート図 折れ線グラフ

エクセル 折れ線グラフ 第2軸(上/右側)追加

折れ線グラフの使用軸が現在は主軸(下/左側)なのでこれを第2軸(上/右側)に変更します。

まず、折れ線グラフのプロットをクリックして選択します、すると下記のように表示されます。

折れ線グラフの選択

次に選択した折れ線グラフをダブルクリックすると下記のように表示されるので使用する軸を第2軸(上/右側)に変更します。

第2軸の選択

パレート図が完成しました、あとはサイズ、目盛を修正して見やすくします。

エクセル2010、2007 VBA マクロによるパレート図の作り方

下記にエクセル  VBA マクロ で作成したパレート図のテンプレートがあります、ご自由にダウンロードしてご使用ください。

VBAマクロ パレート図作成

1.準備

上記のExcel パレート図をダウンロードしてファイルを開いてください。

ファイルを開くと「編集を有効」が要求されるので「編集を有効」にします。

次にマクロを有効にする為に『コンテンツの有効化』をクリックします。

2.不良件数パレート図のシートを選ぶ

不良件数パレート図のシートを選んでください。

3.項目及び件数の入力

現在、入力しているのはサンプルデーターなので項目、件数に実際のデーターを入力してください。

パレート図作成サンプル

4.項目の並び変え

マクロボタン『並べ替え』を押して不良件数の比率で多い順に表を自動で並べ替えます。

並べ替え

 

5.グラフの修正

マクロボタン『グラフ修正』を押してY軸の最大値の目盛を不良件数の合計値に自動的に変更する、パレート図が完成しました。

パレート図作成サンプル2

パレート図作成サンプル

カイゼン効果確認用パレート図

カイゼン効果の前と後での比較をしたいときはシート『不良件数改善前後』を使用すると便利です。使用方法は上記と同じです。

不良件数・改善前後

パレート図と特性要因図

パレート図は実際に発生している課題のデーター分析として使用され、既に発生している問題点(結果)の順位を図で明確にすることが可能である。

一方、特性要因図は発生した問題点の要因をメンバー全員で列記して推定される要因を挙げて、推定される要因の内で優先して取る組べき優先課題テーマを検討する際に使用される。

特性要因図

関連記事:特性要因図

層別とパレート図

パレート図を作成する時に注意する点はデーターを層別することである、例として工程での不良項目の内容は設備、日時、人等で変わります。

すべてのデーターをパレート図で作成した場合、優先項目(重点項目)が不明瞭になります、はじめに設備、日時、人等でデーターを層別してからパレート図を作成するとその設備の優先項目(重点項目)が明確にわかります。

層別とパレート図

散布図とパレート図

品質改善等を行う場合に金額等のウエイトが大きい項目から取り組むのが定石であるがその際に、役に立つのがパレート図である、一番優先して取り組むべき項目、課題が一目で把握できる。

次にその項目を低減する為に用いられるQC七つ道具のひとつが散布図である。

対応すると推測される2種類のデーターが本当に関係があるかどうかを難解な統計計算を使用しないで図だけで確認できる。

散布図 作成 打点プロット

関連記事:散布図

ロングテール分析とパレート図

ヒット商品の大量販売に依存することなく、ニッチ商品の多品種少量販売によって大きな売り上げ、利益を得ることができるという経済理論。ロングテール効果、ロングテール現象とも呼ばれる。

これはパレート図において通常は重点項目をメインにして取り組むがロングテールの場合は軽微な項目をメインに取り組む。

これまでのビジネスでは、パレートの20:80の法則で、上位20%のものに注力すれば効率的な生産、販売ができたが、最近ではコンピューター、ITの普及で残りの80%の部分でビジネスをして収益出すというモデルも成功している。

例としてはネットの普及によりアマゾンのようなロングテールビジネスの成功事例が上げられる。

慢性的に発生していた重点課題は効果は大きいが、現在まで対策、改善されていなかった事は何らかの障害、問題(人的問題、法的規制等)で困難だったのであるから、逆転の発想で考えるとひとつ、ひとつの効果は少なくても重点課題でないモノ(ロングテール)のほうは簡単ににカイゼンできて早期に効果が上げられる、『塵も積もれば山となる』である。

インターネットのキーワード検索においても、重点キーワード(ビックキーワード)は既存のサイト、Web運営会社で独占されているので新規参入組はアクセスアップが困難である。

因って地味で時間が要し、成果が少ないが確実に成果につながる軽微なキーワード(ロングテール・キーワード)にてサイトのアクセスをアップを図る手法が最近、使用されている。

ロングテール効果

ロングテール効果

動画 パレート図| QC七つ道具

【1985年優秀作品賞受賞】「パレート図 真の問題をつきとめる」

おすすめソフト エクセル統計2015

搭載機能:基本統計、1標本の推定と検定、2標本の比較、集計表の作成と分析、分散分析・多重比較、ノンパラメトリック検定、生存分析・ハザード分析、時系列分析・曲線のあてはめ、多変量解析、管理図・ROC曲線、特殊なグラフ、ユーティリティなど。

関連コンテンツ