親和図法|KJ法

親和図法
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親和図法とは|KJ法とは

親和図法とは、未来の問題や未知・未経験の問題など、混沌として(はっきりしない問題の構造を明らかにして、問題の解決策を導き出す手法です。
解決すべき問題についての事実・意見・発想などを言語データとして相互の親和性によってまとめ親和カードを作成しながら親和図を作っていきます。

この時、2枚の言語データーから1枚の親和カードを順に作っていくことがポイントになります、決して5枚~6枚の言語カードを一度にまとめないようにします。

図表として親和図が作成されると問題の所在や本質を明らかになっていきます、そして最後に親和図を大きくまとめた親和カードから順に文章を書いてまとめます。

なお、この親和図法は、川喜田二郎博士が考案したKJ法と同じものであり、著作権や登録商標の問題で「KJ法」という名称を使えなかったため、QC(品質管理)の世界では「親和図法」と呼んでいます。

親和図法の作成要点

親和図法要点2

親和図法の作り方

テーマの設定

テーマ(調査目的)を決めて全員の考え方に方向性、ベクトルを統一します。
「KJ法」で期待されるアウトプット(問題解決の糸口、新たな仮説の発見等)を念頭に置きながら、具体的かつ適切なテーマを設定します。

テーマとしては、混沌として解決策が簡単に見出すことができない問題について、「本質を把握したい」、「課題達成のための考えをまとめたい」、「方針を徹底したい」、「職場の相互理解を図りたい」などといった場合が適しています。なお、簡単な問題や即決すべき問題の解決には向いていません。

親和図-作成1

言語データの収集

テーマに関連した事実、意見、予測、推定、発想など、言語データをできるだけ多く挙げ、カードに書き出します。

「探検」と呼ばれるステップで外部探検内部探検とがあります。外部探検は現場調により情報事実を収集することです。

内部探検は関係当事者の頭脳の中を探検することで、各自の頭脳に記憶された知識、経験をブレインストーミングなどによって吐き出すことです。

ブレインストーミング:新たなアイデアを生み出すための方法の一つです。
ブレインストーミングなどによって得られた発想を整序し、親和法(KJ法)で問題解決の原因を発見します。

親和図-作成2

カードの作成、グループ化

収集された情報は1つ1枚ずつ、小さな「カード」に書き込んでいきます。

次に似ているなど、親和性のあるカードをグループ別に分け、グループ別にタイトルをつけ親和カードとします。
※カードへの記録の仕方:
①テーマを決め、関連すると推定される事実をできる限りカードに記録する。
②内部的な情報だけではなく、外部から収集した情報も記録する。
③記録するときは一枚のカードに一つの情報を記録するようにする。
④たとえ“不明瞭な”情報でも、とにかく記録する。
「カード」記録にはポストイットを用いると便利です。

親和図-作成3

グループ別カードのグループ化

グループ別カードをさらに親和性のあるグループにまとめていきます。この作業を繰り返し、最終的には数種類の上位グループに分けていきます。

カードのグループを編成していく作業で、さらに次のような段階に分けて進めていきます。
1)カードひろげ
カード群を机の上などにディスプレイして、1枚1枚のカードに書かれた内容を丹念に読みとっていきます。
2)カードあつめ
・近い感じのカードを集めます。
・たくさんでなくともよいです(2、3枚ずつでも構わない)。
・いわゆる“離れザル”、“一匹狼”は無理にどこかへ入れないようにします。

3)親和カード(表札づくり)
・カードのグループに「表札(タイトル)」をつけます。
・カードたちの意味(心)をぴたりと言い表します。

親和図-作成4

親和図の作成 『A型図解』

全体のイメージを構造的にわかりやすいように上位グループを配置し、相互のつながりを矢印で示すなどして、図式化します。
このように親和図を描くことによって、混沌としてハッキリしなかった問題を解決する糸口を把握することができます、しかし、これで問題が解決したのではありません。ここから解決策を導くことが大切です。

親和図-A図解

まとめ『B型文章化』

A型図解を元にして論文や記事などに文章化していきます。

親和図-B文章化

KJ法運用上の留意点

1) 問題の正体が不明瞭時に、それを明確化する。
2)周辺情報を幅広く収集する。
3)カード化された情報は、バラバラなまま表示する。
4)バラバラなカード群の語りかけを素直な気持ちで聞き取る。
5)バラバラな情報群の中から、次第に紙切れたちが集まってきて、問題が形成され、構造化されるように思考する。
6)グループで取り組むことによって、衆知結集の効果や、チーム作りの効果を期待できる。

設計開発部門 親和図法(KJ法)作成事例

お客様のニーズをまとめる

 メモに記入 手順1

お店にバックを買いに来られたお客様から、「この手のバックで、携帯電話を入れるポケットが外についているものはないでしょうか」

「申し訳ございません。その手のバックは、携帯電話の収納ポケットはバックの中にあるんです」

「そうですか。じゃあ、またにします」

こんな会話の後、スタッフの方が“携帯電話のポケットが外側についていればバックが1つ売れた’ということをメモに書き留めていました。

親和図-作成1

メモから親和図を作成 手順2

商品企画本部では、それぞれのお店から寄せられたスタッフのメモから言語データを力-ド化して、親和図を作成してみました。
その結果、お客様が望んでいるバックとは、
①使用用途に適した素材でつくる
・収納機器を保護する素材を採用

・撥水、防水素材を採用
②付属パーツを充実させる
・移動手段の器具を取り付け

・収納ポケットも充実
③デザインやカラーを豊富に揃える
の三項目を満足するものであることがわかりました。

親和図-作成2

新商品企画会議に提出 手順3

新商品の企画会議に親和図を提示して、新しいバックの提案をしてみました。新しいバックの仕様は、次のとおりです。
①全体は小雨程度の雨を防げる撥水性の素材。
②バックの横についているペットボトル収納ボックスの内部には、ウレタン製の筒袋を縫い合わせる。
③携帯電話の収納ポケットをバックの外側に取り付ける。
④5色のカラーバリエーションとする。

親和図-作成3

動画 親和図法とは


参考文献:

図解 よくわかるこれからの品質管理 山田 正美(著)

図解入門ビジネス新QC七つ道具の使い方がよ~くわかる本 今里 健一郎 (著)

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