連関図法

連関図法-作成

連関図法とは

連関図法とは、問題が発生する要因が多くあり、かつ原因-結果、目的-手段などが複雑に絡み合っていて、問題を解決する糸口が把握できない場合に、これらの要因の因果関係を整理し、明確にすることによって、問題を発生させる主要な要因を絞り込むことを狙いとした手法です。

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連関図法 作り方 要点

連関図法 要点

連関図法の作り方、書き方

問題点の明確化

あるべき姿と現状とのギャップが問題であり、解決すべき問題が何であるかを明確にし、問題点を力ードに記人します。

連関図法-問題点

1次原因の摘出

問題が発生する直接原因である1次原因を摘出し、1次原因を表わす言語データをカードに記入します。この1次原因の言語データが、連関図法の善し悪しを決める鍵となりますので、十分検討することが重要です。

連関図法-一次原因

2次原因の摘出

1次原因がなぜ発生するかを追求して、2次原因を表わす言語データをカードに記人します。同様に、「なぜ」「なぜ」を繰り返して、3次原因、4次原因……を追求して、それぞれの言語データをカードに記入していきます。

連関図法-二次原因

連関図の作成

カードを整理して、因果関係を矢印で示した図にまとめます。このとき、問題点は2本線で、主要原因は太線で囲みます。また、強い因果関係があるものは太い矢印で示します。

このように連関図は、問題の全体像を把握できるとともに、潜在している主要原因を顕在化することによって問題解決の糸口を導き出すのに有効なものです。また、作成していく過程でメンバーから問題解決へのコンセンサスが得られ、枠にとらわれない発想の転換を促すことができます。

連関図法-作成

連関図法と特性要因図 違い

連関図法は、QC七つ道具の一つである特性要因図と類似していますが、特性要因図では表わせない原因と原因との因果関係を表わすことができる手法となっています。

*特性要因図:

取り上げた問題点に対してその原因を全員で提起し視覚的にまとめ、重要と思われる要因について的を絞って効果的に改善を推進していくための手法が特性要因図である。

特性要因図

関連記事:特性要因図

なぜなぜ分析と連関図法

連関図法では一次要因、二次要因等を抽出するためになぜなぜ分析の考え方がキーポイントとなります。

なぜなぜ分析とは問題の真の原因を追究する為にその問題を引き起こした要因を見つけ、さらにその要因を引き起こした要因を見つける事を5回以上、繰り返すことにより、その問題の真の原因は発見することができ、効果的な対策が打つことができます。

具体的連関図法の作り方

テーマ―設定:図書室が利用しにくい 手順1

取り上げる問題を設定します。問題は具体的に書きます。
例えば、「作業が非効率である」という問題を書いてしまうと、抽象的で問題がはっきりしません。こんなとき、「○○作業の手間がかかる」とか、「○○作業の時間がかかる」と実際に起こっている現象を思い浮かべて、問題を「○○作業に手間取り時間がかかる」と具体的に記入します。

ここでは、曰頃から図書室が使いにくいということを感じていたので、みんなが集まって、どう使いにくいのかを議論しました。その結果、「会議中で図書室に入れないことがある」「どんな本があるのかわからないし、必要な図書が無かったりもする」「借りようと思つたとき、どうすればいいのかわからなかった」などという意見が出てきたので、「図書室が利用しにくい」という問題を取り上げて連関図で原因を考えてみることにしました。

連関図法 テーマ設定

一次要因を抽出する 手順2

一次要因は、問題の具体的な現象を考えて問題の周りに記入します。一次要因は、2~5つ程度出します

また、一次要因に関連する数値データがあれば、グラフなどを横に貼り付けておくと関係者の間で認識を共有することができます。現場や現物の写真などを貼り付けておくもの1つの方法です。

ここでは、「図書室が利用しにくい」という問題を取り上げて、実際に起こっている現象を考えてみました。まず、問題「なぜ図書室が利用しにくい」と用紙などの中央に書きます。

この問題に対して一次要因を抽出すると、「図書室がしばしば会議に使われる」「貸出方法がわからない」など4つの現象が浮かび上がりました。この4つが一次要因です。この一次要因を問題の周辺に記入します。

連関図法 一次抽出

要因を掘り下げる 手順3

まず、1つの一次要因を結果として、「なぜこの一次要因が発生するのか」その原因を関係者で考えて記入していきます。ここでは、4つの一次要因に対して、二次要因「会議が多すぎる」「図書の一覧表が揃っていない」などなど、「なぜ? なぜ?」を繰り返して得られた二次要因、三次要因を連関図に付け加えています。

このときのポイントは、“なぜ・なぜ“を繰り返した原因の掘り下げと同時に、これらの原因だけでこの事象が起きるのか? というように、原因から結果を見直すことです。それにより、抜けていた原因の事象が浮かび上がり、落ちを防ぐことがで
きます。

また、原因を考えるにおいて他責(予算がない、人が足りないなど)なるものが出てきた場合、これを条件(現状の予算でなぜできないか、今の人員でなぜできないか)と自責に変えることも必要です。

連関図法 要因を掘り下げる

連関図をチェック、修正 手順4

一通り連関図ができ上がった時点でチェックを行い、修正します。
①全体を眺めて、抜げ’や’落ち’があれば追加する。
②要因間の関連性をチェックし、関連ある要因どうしを矢線で結ぶ。
③矢線がループになる因果関係は、どこかで断ち切る。
さらに、でき上がった連関図を問題となっている現場へ持つていき、現物を確認したり、関係者に聞き込みを行つた結果を連関図に記入していきます。このとき、現象の写真などを貼り付けておくのもいいでしょう。

ここでは、さらに要因を考えてみると、「図書一覧表が揃っていない」のは「図書室が管理できていない」ことが三次要因であることがわかり、連関図に追加しました。また、この要因から、「図書室がしばしば会議に使われる」ということと、「利用者がルールを守らない」という三次要因につながることがわかり、矢線を追加しています。

連関図法 修正

主要因を抽出する  手順5

主要因となる候補は、失線の出入りが多い要因や矢線が出ている根底にある要因に注目します。主要因は二次要因以降から抽出します。

この主要因に関連する数値データのとれるものは、できるだけ数値データを取り、問題を具体化します。このことによって関係者が定量的な共通認識のもとで思考することができ、主要因が特定しやすくなります。

真の原因をつかむには、連関図を最低3回検討します。1回目は机上で書きます、2回目は書き上げた連関図を現場へ持つていき、そこで気付いたことを記入します。写真を貼るのも1つの方法です。3回目は、関係者で議論して仕上げます。このとき重要と思われる主要因に関して、データを採取し、真の原因を突き止めます。

連関図法 主要因 追究

連関図法 事例|サンプル

事例1:なぜ自動車乗車中の死亡事故が起こるのか

連関図法 事例1

引用サイト:マネジメント クォルテックス

事例2:一般住宅用次世代玄関ドアに対するニーズを洗い出すには

連関図法 事例2

引用サイト:データ解析とQC7つ道具

動画 新QC7つ道具:連関図法


参考文献:
図解 よくわかるこれからの品質管理 著者:山田 正美

図解入門ビジネス新QC七つ道具の使い方がよーくわかる本 著者:今里健一郎

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