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自主保全活動

自主保全 品質管理用語

自主保全活動 activities

 自主保全活動は,作業者一人一人が「自分の設備は自分で守る」ことを目的とし
 て,自分の設備の日常点検,給油,部品交換,修理,異常の早期発見,精度チェックなどを行う活動である.
  自主保全を行うためには,三つの能力 (①正常と異常の判定基準・条件設定能力, ②条件管理ルール遵守・維持能力,③異常に対する迅速な正しい処理・修理能力) と行動力(①設備不具合の発見と改善,② 設備の構造・機能の理解と異常の原因系 発見,③設備と品質の関係理解及び品質 異常の予知と原因系の発見)が要求され, 具体的活動は,次のステップ展開で実施される.
 ステップ1:初期清掃(清掃・点検)
  設備本体を中心とするゴミ・ホコリ・ 汚れの一斉排除により,①強制劣化の防止,②潜在欠陥の顕在化の摘出と処置.
 ステップ2:発生源・困難箇所対策
  ①ゴミ・ホコリ・汚れの発生源対策, 飛散の防止,給油・清掃・点検の困難箇所の改善と時間短縮,②設備改善の考え方を学び実質的な効果を実現.
 ステップ3:自主保全仮基準の作成
 ①設備の劣化を防ぐ活動の基本条件である清掃・給油・増締めの維持管理,

短時間で確実に基本条件の整備ができる行動基準を自ら作成,③目で見る管理の工夫.
ステップ4:総点検
 ①設備の構造・機能・原理とあるべき姿の理解,②設備を構成する主要機能・
部品を点検できる技能体得,③設備を構成する主要機能部品をもれなく点検し,
潜在化している欠陥の顕在化と復元.
ステップ5:自主点検
 ①清掃・給油・総点検基準の見直しと自主保全基準整備,②自主保全基準の確
実な維持管理のための自主点検作業の効率化と目で見る管理・ポカミス防止.
ステップ6:標準化
 ①オペレーターの役割の見直しと関連作業の効率化と標準化,②自主点検の維
持管理の改善と仕組み作り.
ステップ7:自主管理の徹底
 ①設備を変え,人を変え,成果を出した活動を踏まえ限りなくチャレンジし続
ける自主管理の仕組み作り,②故障ゼロ,不良ゼロヘの徹底挑戦と源流管理への積
極的な参画.

 

 

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