電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】

スポンサーリンク

防じんマスク、防毒マスクを装着すると息苦しさを感じます。長時間装着していると、接触面やあごの部分に汗がたまり、気持ち悪くなります。また、面体と顔面との接触面の隙間から漏れ、有害物質が侵入してくるおそれがあります。

これら息苦しさ、汗、漏れの三大要因のため、作業者はマスクを装着することを嫌がったり、しめひもをゆるめて装着するなどの不適切な使用が見られます。
装着の不快感を解消したマスク、すなわち、マスク着用者の吸気の負担を軽減することを目的に開発されたのが、電動ファン付き呼吸用保護具(PAPRと略す)です。特に、平成20年3月の粉じん障害防止規則の改正により、ずい道内の作業においては、PAPRを使用しなければならないことになりました。
PAPRはJIS T8157規格に準拠したものが国内で販売されています。ずい道内の作業だけでなく、石綿除去作業、溶接作業などで広く使用され始めており、注目されている呼吸用保護具です。

電動ファン付き呼吸用保護具とは?|PAPR

電動ファン付き呼吸用保護具((英語:Power Air purifying Respirators)以下「PAPR」といいます。)は,ろ過式呼吸用保護具の一種ですが,着用者の肺吸引力ではなく,携帯している電動ファンによって環境空気を吸引し,環境空気中の有害物質をフィルタ(または吸収缶)によって除去し,着用者に送風されます。

PAPRには,標準形,呼吸追随形および呼吸補助形の3種類があります。標準形は,呼吸の全期間を通して,面体等の内部が常に陽圧になるように設計されていますので,高い防護性能が得られます。呼吸補助形は,電動ファンの空気供給量が少ないため,標準形より防護性能は劣りますが,防じんマスクまたは防毒マスクよりは吸気抵抗が低く,防護性能が高いことが期待されます。呼吸追随形は,その中間に位置するものですが,国内,国外とも,まだ規格化されていません。

PAPRの構造例

PAPRは,フィルタ(または吸収缶),電動ファン,バッテリ,連結管および面体等から構成されています(図参照)。

1x1.trans 電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】モーター部
空気を吸入、フィルター部へ送る。
フィルター部
吸収缶のことであり、粉塵を濾過する。
ヘルメット部
頭部を保護する。
バイザー部
ポリカーボネイト製のバイザーで顔面を保護。

PAPRの種類

PAPRは,用途,面体の形式および防護性能(防護率・フィルタの等級・吸収缶の等級)によって区別されます。

用途による区分

PAPRは,用途によって,次の3種類に分けられます。
① 粒子状物質用
② 有毒ガス用
③ 有毒ガス・粒子状物質兼用
作業環境に存在する有害物質の種類によって使い分けなければなりません。

面体等の形式による区分

使用される面体等の種類によって,標準形PAPRは,面体形,フェイスシ
ールド形およびフード形の3種類に分けられます。
呼吸補助形PAPRは,面体形のみです。

面体形PAPR

面体形PAPRは,電動ファンによってフィルタなどを通した空気を面体
内に送り込むもので,着用者の呼気および余剰な空気は排気弁から排出す
る構造で,電動ファンが停止した場合でも,着用者の自己肺吸引力によっ
て浄化された空気を吸気できるものです。

フェイスシールド形PAPR

フェイスシールド形PAPRは,電動ファンによってフィルタを通して空
気をフェイスシールド内に送り込むもので,着用者の呼気などは顔面とフ
ェイスシールドとのすき間などから排出する構造です。

フード形PAPR

フード形PAPRは,電動ファンによってフィルタを通した空気をフード
内に送り込むもので,着用者の呼気などは人体とフードのすき間または排
気弁などから排出する構造です。

(A)面体形PAPRの例

1x1.trans 電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】

a)全面形面体を用いた例     (b)半面形面体を用いた例

標準形PAPRの例

1x1.trans 電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】

B)フェイスシールド形PAPRの例 (C)フード形PAPRの例

呼吸補助形PAPRの例

1x1.trans 電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】

画像出典先:保護具ハンドブック 社団法人 日本保安用品協会編

性能による区分

PAPRの性能は,次の3要素によって決まります。
① フィルタの捕集効率または吸収缶の除毒能力
② 面体と顔面とのすき間,フェイスシールドやフードと人体とのすき間からの漏れ率
③ 連結管の接続部,フィルタの押さえ部などからの漏れ率これらのうち,①はフィルタまたは吸収缶の種類とグレードに対応しています。
残りの②および③は,送風量に依存する性能です。送風量がある限界を下回ると,外気が侵人しやすくなり,漏れ率が増加(防護率が低下)するので,各PAPRには,一定の防護率を維持できる限界としての公称最低必要風量が 表示されています。 PAPRを使用する際には,必ずこれ以上の風量が確保されていることを確認する必要があります。

PAPRの選択に際しての注意事項

作業環境中に存在する物質の種類や濃度に応じてPAPRを選択する必要があります。
前述のとおり,PAPRの防護性能は,フィルタの捕集効率または吸収缶の除毒能力とともに送風量にも依存します。
送風量の低下する原因は,
① 粉塵などの目づまりによる通気抵抗の増大
② 電池の消耗による電圧低下
ですから,この両方について警報を発する装置が附属していることが望ましいです。
特に,毒性の高い粉じんなどや有毒ガスの存在する環境で,フェイスシールド形またはフード形を使う場合には,送風量低下警報装置の付いたものを使用すべきです。
面体形は,万一送風が停止した場合でも,防じんマスクまたは防毒マスクとして機能するので,必ずしも警報装置を必要としません。

風量低下警報装置を備えていないPAPRを使用する場合は,使用開始前にメーカーが供給している風量計測器を用いて,作業時間中十分な風量が得られることを俯認する必要があります。

③着用した状態において作業に支障のないこと。
④作業内容にあったPAPR機種を選ぶこと。粒子状物質用機種を有毒ガス環境下で使用
すると非常に危険であること。
⑤結合部は,漏気による性能低下がないよう,確実に結合できること。
⑥通常の取扱いに際して考えられる衝撃に対し,使用上の性能に支障がないこと。

PAPRの保守管理

PAPRは,使用前に必ず始業点検を行って,異常のないことを確認してから使用して下さい。また,1ヵ月に1回は,定期点検,整備を行って常に正しく使用できる状態に保って下さい。
その他,メーカーの取扱説明書を熟読して,それに従って使用して下さい。

メーカー別 電動ファン付き呼吸用保護具の選び方 比較

興研 |国内の防塵・防毒マスク2大メーカーの一つ

国内トップシェアを誇る「防塵マスク」を基盤に防毒マスク及び送気マスクの標準品の設計及び製造している。
興研の呼吸追随形のブロワーマスクは、吸気時だけブロワー(電動ファン)が作動し、従来のブロワーマスクの弱点である呼気時の息苦しさを解消。まるでマスクを使っていないような自然な呼吸を実現した世界初の画期的な製品。

おすすめ商品: 興研 電動ファン付取替え式防塵マスク BL-1005

呼吸のリズムに合わせて送風を行う、画期的な送風システムを搭載した電動ファン付き呼吸用保護具です。

型式名称 サカヰ式BL-1005

フィルタ性能 PL1(DOP95.0%以上)

粒子捕集効率 95.0%以上

漏れ率 A級(1.0%以下)

防塵マスク  デモ動画

電動ファン付呼吸用保護具APS11PV3の紹介動画。

電動ファン付呼吸用保護具防塵マスク  デモ動画

重松 シゲマツ |国内の防塵・防毒マスク2大メーカーの一つ

産業用防毒マスクの占有率、高く、官公庁向けの実績もあり、防毒マスクがメイン商品。

防塵マスクを初めとし防毒マスク、送気マスク、電動ファン付き呼吸用保護具、空気・酸素呼吸器、保護めがね、保護衣類の製造、販売しているトップメーカー。

おすすめ商品:シゲマツ 電動ファン付呼吸用保護具 本体Sy11(フィルタなし)(20601) SY11

呼吸連動形で、一定流量形よりもフィルタの使用時間が長く、経済的です。
スイッチレス、しかも、コードレスです。
伝声器付で、マスクを付けたままでも会話が明瞭です。

アマゾン 楽天

シゲマツ 呼吸連動形PAPR  デモ動画

山本光学 |SWANS (スワンズ)ブランド

主に SWANS (スワンズ)ブランドでスポーツ用品・眼鏡・サングラス・光学機器・バイクヘルメット産業要保護具の製造販売。

スワン 電動ファン付呼吸用保護具 LS880

●電動ファンで呼吸を補助し、息苦しさを軽減できます

●送風により隙間からの粉じんの浸入を抑制し高い防護性能を発揮します。

●軽量コンパクトで、長時間の作業でも快適です。
粒子捕集効率(%):95%以上
JIS T8157:2009規格品
呼吸補助型
等級B級

1x1.trans 電動ファン付き呼吸用保護具の正しい選び方、使い方【図解】

山本光学 スワン 電動ファン付呼吸用保護具 …
価格:15,374円(税込、送料別)

参考文献:

・保護具ハンドブック 社団法人 日本保安用品協会編

・知っておきたい保護具のはなし 田中 茂 著

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする