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一酸化炭素中毒(CO中毒)

労働安全衛生用語
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一酸化炭素中毒(CO中毒)

一酸化炭素を吸うことで引き起こされる、急性の中毒。

無色・無臭である一酸化炭素が、血中のヘモグロビンと結合して酸素供給能力を低下させるため、体内を酸素不足にしてしまう。

このことにより、頭痛・めまい・嘔吐・血圧低下・意識障害を引き起こし、場合によっては死に至ることもある。

対策としては、換気をしっかり行い、呼吸用保護具を使用するなどの注意が必要である。

1 一酸化炭素中毒とは

一酸化炭素は不完全燃焼状態で炭素化合物が燃焼する際に発生し、無色・無臭で、その存在が感知しにくい気体ですが、空気とほぼ同じ重さ(比重(空気を1としたときの重さ):0.967)で、強い毒性を有しています。一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく、このため一酸化炭素を吸入すると血液の酸素運搬能力が下がることにより一酸化炭素中毒が起きます。一酸化炭素中毒は、軽度の頭痛、吐き気等からはじまり、その後、昏倒、致命傷に至るため、無意識のうちに被災するという特徴があります。

災害が発生しやすい場所としては、換気が不十分な場所における火気の使用や、冬場の土木作業におけるコンクリート養生作業、トンネル等におけるガソリンエンジン、発電機の使用、換気の悪い場所でのエンジンの空ふかしなどがあります。冬場に鍋物等の火気を使用した煮炊きをし、同時に飲酒等により酩酊状態となると、一酸化炭素中毒の初期症状を見つけられず、その後の症状がより重篤なものとなる危険性があります。

2 一酸化炭素中毒の防止

一酸化炭素中毒を防止するためには、火気や内燃機関を使用する際は換気を十分に行うこと、地下室やトンネル内等で十分な換気ができない場所ではこれらを使用しないことが重要であり、動力を必要とする場合には事前に綿密な安全対策を立て、関係者間で十分に連絡をとりながら作業を行うことが強く望まれます。

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