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有機溶剤中毒

棒グラフ 労働安全衛生用語

有機溶剤中毒

有機溶剤を吸入、経皮吸収することによって生じる疾病。

有機溶剤は、塗装、洗浄、印刷等幅広い作業で使用される物質で、常温でも蒸気となる性質を持つ。

揮発した高濃度の蒸気を吸入すると中枢神経が作用を受けて急性中毒が起こり、頭痛・めまい・嘔吐・意識喪失などの症状が表れる。

有機溶剤中毒

低濃度の蒸気を長期間吸入すると慢性中毒が起こり、倦怠感・頭痛・めまい等のほか、有機溶剤の種類によっては肝臓・腎臓の障害や貧血、目や鼻腔腔の炎症といった症状が表れる。

有機溶剤中毒の大半は、使用頻度の高いトルエン、キシレンによる急性中毒である。

有機溶剤は400種類以上存在するが、有機溶剤中毒予防規則では54物質が規制対象に挙げられている。

有機溶剤中毒

事業者は、有機溶剤中毒にかかるおそれのある業務に労働者を就かせるとき、当該労働者に安全衛生教育を行うよう規定されている(安衛法第60条の2)。

 

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