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フェールセーフ

フェールセーフ
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フェールセーフ fail safe      【イラスト図解】

英語:フェールセーフ           中国語:故障保护

フェールセーフとは

「アイテムが故障したとき,あらかじめ定められた一つの安全な状態をとるような設計上の性質.」(Z8H5)
  万一,機器に故障が起きても,拡大被害に至らず,単一故障で,なお安全側に故障するような製品安全の設計技術をいう.

故障をゼロにすることは技術的に不可能であっても,発生した故障がそれ以上進展しないように,安全側に故障させることで,被害を最小限にとどめようとする安全設計の手法である.

 一部の部品やサブシステムが故障しても,その部分がほかの部分に影響を及ぼすことなく,別な部品や補助システムが故障した部分の機能を補い,システム全体として安全に機能できるような設計のことをフェールセーフと呼んでいる例もある(厳密には,フェールセーフと冗長性設計との併用例).

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

わかりやすく  フェールセーフ

フェイルセーフとは、何らかのシステムにおいて、何らかの故障が発生しても、システムが正常に機能し続け、安全に停止できるように設計された機能や仕組みのことを指します。

例えば、自動車のブレーキシステムにはフェイルセーフ機能があります。万が一、ブレーキの主要な部品が故障した場合でも、ブレーキをかけることができるように、独立した機能が設けられているのです。

また、エレベーターのフェイルセーフ機能として、停電などが起きた場合でも、エレベーターが停止し、閉じ込められることがないように、非常停止ボタンが設置されています。

フェイルセーフ機能は、安全性を確保するために非常に重要です。何らかの故障が発生した場合でも、システムが正常に機能し続けることができるように、システムの設計や構成において、フェイルセーフ機能を組み込むことが求められます。

また、フェイルセーフ機能は、高い信頼性が求められる産業分野や、人命に関わるシステムにおいて、特に重要視されます。

フェイルセーフとは

フェイルセーフとは

 

フェイルセーフとフールプルーフの違い

フールプルーフはミスをしようとしてもできないように、つまりミスをしても事故などにつながらないよう設計を工夫をするのに対して、フェイルセーフはシステムに何らかの異常や故障が発生しても、安全または最小限のリスクの状態を保つように設計された機能やシステムです。

フェイルセーフとフールプルーフの違い

フェイルセーフとフールプルーフの違い

 

フェイルセーフの具体例

異常を感知したら機能を停止、人の安全を守ることを最優先に フェールセーフの身近な例として、電車の踏切があります。 遮断機は通常、電力によって遮断桿(かん)の上げ下げを行っており、上がっている状態を維持するにも電力が必要です。

万一、制御装置の故障や停電などで通電されない場合には、遮断桿自体の重みで下りたままとなり、通行者が踏切内に進入できない状態を保つことで事故が発生するリスクを回避するように設計されています。

フェイルセーフの具体例 遮断機

フェイルセーフの具体例 遮断機

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