工場やクリーンルームでは「空気の清浄度管理」が欠かせません。その際に役立つのが パーティクルカウンター です。この記事では、初心者の工場作業者向けに「パーティクルカウンターの基礎知識」「選び方のポイント」「正しい使い方」について分かりやすく解説します。
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微粒子ゴミの計測方法と現場活用事例|製造業の品質を守るために
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そもそもパーティクルカウンターとは?
パーティクルカウンターとは、空気中に浮遊する微小な粒子(ダストや微生物など)を測定する装置 です。半導体工場、製薬工場、食品工場など、異物混入が致命的な現場で使われています。
測定対象となる粒子
- 粉塵
- 微細な繊維くず
- 微生物や花粉
- エアロゾル
👉 「目に見えない異物」を数値化できるため、品質管理やクリーンルームの維持に欠かせません。
パーティクルカウンターの種類
パーティクルカウンターには大きく分けて以下の種類があります。
1. ハンドヘルド型
- 小型で持ち運びしやすい
- スポットチェックや現場確認に便利
- サンプル流量が少ないため長時間の測定には不向き
2. ポータブル型
- ハンドヘルドより大きめだが多機能
- データ保存やプリンタ出力が可能
- 定期的な現場測定に最適
3. 据置型
- クリーンルームに常設
- 24時間モニタリング可能
- 工場の品質管理システムと連携
💡 初心者が最初に使うなら「ハンドヘルド型」または「ポータブル型」がおすすめ です。
パーティクルカウンターの選び方
初心者が機器を選ぶ際のポイントを整理します。
1. 測定粒子径の範囲
- 工場の基準に合わせる(例:0.3μm、0.5μm など)
- 半導体や製薬ならより小さい粒子径が必要
2. サンプル流量
- 1分あたりの吸引空気量が多いほど正確
- 小規模チェックなら 1CFM(約28.3L/min)で十分
3. データ保存・出力機能
- USBやSDカード対応でレポート作成が容易
- GMP対応工場では監査証跡が必要
4. 使いやすさ
- 日本語表示の有無
- 測定結果がグラフ表示されるか
- 初心者でも直感的に操作できるか
👉 「自社工場の基準+操作性の良さ」で選ぶのがポイント です。
パーティクルカウンターの正しい使い方
ここからは、実際の使用方法を初心者向けにステップごとに説明します。
ステップ1:測定前の準備
- バッテリー残量を確認
- サンプリングプローブを清潔にする
- 測定場所の環境(ドア開閉、作業者の動き)を安定させる
ステップ2:測定の実施
- 機器の電源を入れる
- 測定粒径・流量を設定
- 測定を開始
- 一定時間サンプリング
💬(吹き出し例:現場の先輩) 「測定中は近くで歩き回らないようにね。粒子数が増えてしまうよ!」
ステップ3:結果の確認
- ディスプレイで粒子数を確認
- 工場基準値と比較
- 異常があれば即座に報告
ステップ4:データ保存と報告
- 内蔵メモリやSDカードに保存
- 必要に応じてプリントアウト
- 品質管理部門へ提出
使用時の注意点
初心者が特に気を付けるべきポイントをまとめます。
- 測定中に大きな動きをしない
- 機器は定期的に校正する(年1回程度)
- バッテリー管理を怠らない
- 測定環境を安定させる(エアコンや換気扇の影響を確認)
📌 豆知識ボックス:ISOクラス ISO 14644-1では、クリーンルームの清浄度を「クラス1〜9」で定義しています。パーティクルカウンターで測定した値を基準と照らし合わせ、工場の環境管理に役立てましょう。
まとめ:初心者でも扱える品質管理ツール
パーティクルカウンターは、工場の空気環境を「数値化」してくれる強力なツールです。初心者の工場作業者でも、以下を意識すれば安心して使えます。
- 選び方:粒子径・流量・操作性を基準に
- 使い方:準備 → 測定 → 確認 → 報告の流れ
- 注意点:環境の安定と定期校正
👉 工場の品質管理を支えるために、正しく使いこなしましょう!
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