- 散布図 scatter diagram 【イラスト図解】
- 散布図 とは
- 分布図と散布図の違い
- 散布図 相関係数
- 散布図の相関係数 グラフの見方
散布図 scatter diagram 【イラスト図解】
英語: scatter diagram 中国語:点聚图
特性要因図はQC7つ道具のひとつです。
関連記事:QC7つ道具
散布図 とは
「二つの特性を横軸と縦軸とし,観測値を打点して作るグラフ表示.」(Z 8101-1)
QC七つ道具の一つとして,広く普及 しており,主に二つの変数間の関連を調べるのに使われる
2種類のデータの関係を図に表したものを「散布図」といいます。
散布図をみるときには,
①点の並び方に何らかの傾向かあるか,
②その傾向は
直線的かあるいは曲線関係か,
③その傾向からのばらつきはどうか,
④外れ値はないか,
⑤点の集まり(クラスター)はないか,あるとすれば層別を行うべきかな
どに注意しなければならない.
「散布図」には、次のような用途があります。
「特性」と「要因」との関係を調べたいときに使用します。
- 「ある特性」と「他の特性」との関係を調べたいときに使用します。
- 1つの「特性」に対する2つの「要因」の間の関係を調べたいときに使用します。
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
分布図と散布図の違い
「分布図」とは、データの分布状況をグラフで視覚化するための図、データの種類や属性に応じて、棒グラフ、ヒストグラム、箱ひげ図、円グラフがあります。
例えば、新型コロナの羅漢率を都道県別に分布図にすればどの県が一番、悪いかが一目でわかります。
一方、「散布図」とは、二つの変数の間にある関係をグラフで表現するための図です。横軸に一方の変数、縦軸にもう一方の変数をとり、点でプロットして表示します。このように表示することで、二つの変数に相関があるかどうかが視覚的にわかります。
例えば、理科と算数の関係を散布図にすると、理科の点数が高くなるにつれて算数も高くなる傾向があるかどうかが一目でわかります。
散布図 相関係数
相関係数を一言でいうと、「2種類のデータ間の関連性(相関関係)の強さを示す指標」です。
より詳細に説明すると、y=ax+bという一次関数の式で示されるような、直線的な相関関係の強さを示します。つまり、相関係数によって、どれだけ直線関係に近いかがわかります。
散布図の相関係数の計算、求め方については下記の記事を参照 願いします。
関連記事:エクセル 散布図の相関係数の求め方
散布図の相関係数 グラフの見方
相関係数による相関関係の強弱の判断基準は下記のとうりである。
0.8 ≦| r | → 強い相関あり
0.6 ≦| r | <0.8 → 相関あり
0.4 ≦| r | <0.6 → 弱い相関あり
| r |<0.4 → ほとんど相関なし
*エクセルでの散布図の作成等については下記の記事を参照願いします。
関連記事:エクセル 散布図作成
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