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現象と原因

現象と原因
現象と原因

現象と原因 phenomenon  and cause  【イラスト図解】

英語:phenomenon  and cause       中国語:现象和原因

 

現象と原因

我々が仕事を進めていく場合,往々にして現象面の出来事にのみ目を奪われてしまい,その原因までは意識しないということが多い.

  しかしQCの世界で議論していることの中心は,その現象の現れてきたプロセスとか原因に対してであり,そのプロセスをどう管理していくかという点に興味があるわけである.

したがって,QC的に仕事を進めていくためには,常にこの現象と原因の違いを意識し,区別しておかなければならないといえる.

例えば,QCストーリーにおいては,現象面の話を現状把握のステップで行い, 原因の話を要因の解析のステップで行う.

また,対策の打ち方においても,現象面への対策を応急対策,原因への対策を再発防止対策というように区別している.

 さらに,仕事を管理していくための管理項目においても,現象面(結果系)の管理項目,原因系の管理項目という形ではっきりと区別している.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

現象と問題の違い

現象とは
① 直接、知覚することのできる、自然界、人間界のできごと。また、そのありさま。顕象。げんぞう。

引用先:精選版 日本国語大辞典

現象とは、既に起きている事象、目に見えていること、事実のことである、そしてある現象は受け手によって問題になるし、恩恵にもなる。

問題とは、その現象が引き起こすトラブルや影響のこと。

例えば、日本の少子化を問題という声があるが、上の定義にしたがえば、それは現象、事実に過ぎない。

問題は、少子化が引き起こす「生産年齢人口の減少による経済力の低下」である。

恩恵は一軒あたりの住居面積が広がり、教育費の負担も減少する。

問題によって打つべき手が変わってくるので、まず問題を明確にすることが大切である。
多くの場合、企業で問題が起きたと騒ぐのは現象に過ぎない。問題を明確にした上で、整理し、どの問題に取り組むのかを決めて、解決策を講じて、実行しなければならない。

現象と問題の違い

現象と問題の違い

 

 

原因と要因、真因の違い

原因(root  cause)

とは「要因のうち,ある現象を引き起こしているとして特定されたもの.」(Q 9024)
工程に影響を及ぼす原因は無数にあるが,これを一般用語として「原因」という、これに対し,品質管理では,取り上げた原因のことを「要因」ともいう。

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

要因(factor)

「ある現象を引き起こす可能性のあるもの.」(Q 9024)
仕事の結果に対し,影響を与える原因となるもの.データのばらつきや変化をもたらす原因の総称をいう.
データの解析にあたっては,どの要因が特性に影響を与えるか,またその要因がどの程度ばらつきを与えているかを知ることが重要である.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

真因

ほんとうの原因。

引用先:精選版 日本国語大辞典

例えば太り過ぎという問題の場合、太り過ぎの要因は食べ過ぎ、運動不足、遺伝、ストレス等の色々な要因があります。

その中でAさんの太り過ぎの要因を分析をしてみると、食べ過ぎが最大の要因という事は判明した場合、食べ過ぎが原因という事になります、食べ過ぎに焦点を合わせての改善が必要です。

そして食べ過ぎが真の原因ですから、真因は食べ過ぎという事になります。

要因と原因 イラスト

要因と原因

 

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