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作業用手袋、保護手袋の正しい選び方、使い方【イラスト図解】

安全衛生保護具
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作業用手袋、保護手袋とは?

手袋は防寒だけではなく,作業者の手、手首上部を災害から守る為の目的で使用されています。その作業内容に合った手袋が要求され,種々の手袋が開発され使用されています。

労働安全事故の中でも手指のケガが最も多いといわれています。作業環境の改善が進む現代においても、各種の保護手袋は手の安全を確保するために必要不可欠な保護具です。
作業用手袋(保護手袋)は手指、手首上部の油等による汚れ防止及び溶剤や薬品に対する手の保護、切創防止、滑り防止、火傷防止等に対応した各種の保護手袋があり、作業内容や用途に合わせて、適切な手袋をご使用する必要があります。

保護手袋の種類

 

作業用手袋、保護手袋の歴史 |グローブの歴史

手袋の歴史はずいぶん古く、ヨーロッパでは、旧石器時代の末に寒さを防ぐための手袋があっといわれています。
日本では、元禄時代(1700年頃)に赤穂浪士・大石主税が使っていた革手袋が残されているそうで、今わかっているところでは、これが一番古い手袋です。

保護手袋としては軍手が一番古く、江戸時代末期の弘化・安政(1844~1860年)頃の近代武装訓練の時に鉄砲を素手で触り、錆びないように兵士に手袋を着用させたことが始まりである。

日本で家庭用ゴム・ビニル手袋の本格的な生産が開始されたのは昭和30年頃からです。

当時、ゴム統制が解除され、ラテックス製品が簡単に製造でき、一挙にゴム手袋の生産が盛んになりました、初めは農業用・漁業用等の作業用手袋が寒冷地の北海道、東北地区で人気を得て、やがて家庭用へ普及していきした。

昭和26年に塩化ビニル製手袋が発売され、油脂に耐える、製造が容易、好みの色がだせる、安価などの理由で、多くの作業場で使用されました。

その後、厚手より薄手タイプが、そして裏布付きが好まれ昭和38年にウレタン手袋が開発生産され、有機溶剤取扱い用の手袋として化学工業の躍進とともに販売数が増大していきました。

昭和41年にはネオプレン製、昭和42年にはニトリル製、昭和59年にはシリコン製が市販されるようになり、多くの材質の異なる手袋を使用することができるようになりました。

 

作業用手袋、保護手袋の種類

作業用革製手袋 |作業用レーザーグローブ

英語:WORKING LEATHER GLOVE

 作業用革製手袋の使用環境・条件

手袋の着用は,手および手首上部にかけての部分が,作業時において器物に直接触れることによる損傷を防ぐのが目的です。革手袋は更にポピュラーな綿手袋に比べ,保護性能・耐久性ともにすぐれ,広く使用されています。
次に,使用目的と適用作業職場について述べます。
① 重作業,軽作業を問わず,切り傷やこすれ等による損傷を起こすおそれのある作業。
② 油やトナー等で汚れるおそれのある作業用革手袋でなく綿手袋の場合,油等が容易に浸人します。
③ 熱作業現場等において,火の粉が飛散する職場,あるいは加熱された器物に接触またはそれらをつかむ必要のある作業。
④ 防水を目的とする職場用には,防・はっ水性を付与するため,革に特殊油脂を含浸加工したもの等も用意されています。
革製手袋としては、耐久性と機能性に優れる牛革製の手袋が多方面で最も多く利用されています。牛革は本来厚みがあるため、その原皮は使用目的によって適度な厚みに機械で分割され、その上層部の表皮が本革、下層部は床革と呼ばれ(下図 参照)、それぞれが作業用手袋の材料としても使用されています。

本革 床革 イラスト

厚い原革は使用目的によって本革(銀面)を衣料、靴用、鞄用の厚みに機械で分割します。

本革の下層部分を床革と言います。

 

 

 

 

 

日本工業規格 JIS T8113 溶接用かわ製保護手袋

英語:Protective Leather Gloves for Welders

日本工業規格ではJIS T8113で溶接用かわ製保護手袋の規格を定めている。

概要解説:

適用範囲: この規格は,溶接,溶断作業において,火花,溶融金属,熱せられた金属などが手に直接接触することによる傷害を防止するために使用する溶接作業用かわ製保護手袋(以下,手袋という。)について規定する。

JIS T8113 溶接用かわ製保護手袋の詳細は下記のサイトを参考にして下さい。

JISC日本工業標準調査会サイト

溶接用かわ製保護手袋の日本工業規格は JIS T8113です。JISC日本工業標準調査会サイト内のJIS検索から内容が閲覧可能です。(但し印刷不可)

*現在はIEインターネット エクスプローラーのみ閲覧可。

kikakurui.com |JIS規格票をHTML化したサイト

溶接用かわ製保護手袋の日本工業規格  JIS T8113が全文、閲覧、印刷可能です。(但し図、イラスト含まず)

JIS T8113 溶接用かわ製保護手袋

 

 

作業用革製手袋の長所、短所

長所 |作業用革製手袋

① 天然素材で伸縮性があり手になじみやすい
② に強い
③ 突き刺しに強い
④ 通気性がある
⑤ 耐摩耗性に優れている

短所 |作業用革製手袋

① 天然素材のため価格の変動を受けやすくなります。
② 天然素材のため布地のようにまとめて裁断ができません。一枚一枚選んで裁断するので大量生産に不向きです。
③ 現在、クロムなめしを行っていますが,焼却すると有害ガスがでる恐れがあります。また,クロムなめしをしていない環境にやさしいエコ商品もあります。
④ 人によってはカブレの原因になります。

 作業用革製手袋の使用上の注意と保守・管理

① 革の耐熱温度は100℃までとされ,100℃を超す器物に触れると,硬化,収縮を始めます。
したがって,100℃以上の器物をつかむ作業のような場合,2~3秒以内とできるだけ短時間にして下さい。
② 天日干し等,極度の乾燥は革自体を硬くし,物性の劣化につながるので極力避け,保管は日陰で,湿気が少なく風通しのよい場所での自然乾燥を心掛けて下さい。湿気が多く,風通しの良くない場所に保管すると,カビ発生の原因となります。

 

革製手袋のお手入れ、洗濯

皮革専用洗剤(レザーソープ)にて革製手袋のお手入れをする。

30℃以下のぬるま湯に丸ごと浸けて、レザーソープをスポンジにつけてよく泡立てた物で洗い、ぬるま湯でよくすすいで、乾いたタオルで叩くように水分を拭き取ったら、形を整えて風通しのいい所で日陰干し。
②手に手袋をはめて、泡立てたレザーソープを付けて手洗いするような格好で洗うと、作業しやすいです。
③乾いたらミンクオイルを塗り、柔らかい布で拭いて仕上ます。

参考サイト:革手袋の洗濯

 

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