度数分布表 frequency distribution 【イラスト図解】
英語:frequency distribution 中国語:频率分布
度数分布とは
「特性値と,その度数又は相対度数との関係を観測したもの.」(Z 8101-1)
(1)測定値の中に同じ値が繰り返し現れる場合,各値の出現度数を並べたもの.
(2)測定値の存在する範囲を幾つかの区間に分けた場合,各区間に属する測定値の出現度数を並べたもの.
度数分布は,度数の値を並べた度数表,棒グラフ,ヒストグラム,幹葉表示などで表す.
度数表の各区間の度数を値の小さい方から順次合計して求めた度数を累積度数,累積度数を折れ線グラフで表したものを累積度数図という.
また,累積度数を度数の合計に対する比率で表したものを相対累積度数,図にしたものを相対累積度数図という。
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
わかりやすく 度数分布表
度数分布表とはデータを自分で設定した範囲ごとに分割し、それぞれの範囲内に存在するデータを表にまとめた表です。
ただのデータを度数分布表にすることで、データの特徴や分布を把握でき、データ分析の手がかりを掴めます。
初めにデータを複数の区間に分割して、それぞれの区間にいくつデータが存在するかを調べ、分割したそれぞれの区間のことを階級と呼び、そこに属するデータの数を度数と呼びます。
そして、データの範囲でその個数を表にまとめていくと、下記のような表が完成します。
度数分布表の1つ1つの区間 階級値
度数分布表の 1 つ 1 つの区間を階級という。 各階級にはいるデーターの個数を度数という。
10
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0.10
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20
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0.20
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40
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0.40
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20
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0.20
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10
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0.10
|
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100
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1 |
相対度数はそれぞれの階級の度数の全体に対する割合です、よってすべてを合計すると1になります。
度数分布表とヒストグラムの違い
ヒストグラムは日本語の表記では度数分布図のことであり、柱状図、柱状グラフとも呼んでいる。
ヒストグラム(度数分布図)は英語では下記のように表現している。
英語:histogram
度数分布表と同じように、データ分析に用いられるのが「ヒストグラム」になります。 ヒストグラムはデータをグラフ化させたもので、度数分布表とヒストグラムの違いは「表」か「グラフ」のどちらで示すか、です。
度数分布表とヒストグラムはどちらもデータの分布や特徴を把握するために利用されます。
*度数分布表の作成については下記の関連記事を参照願いします。
関連記事:ヒストグラム(度数分布図)作り方【図解】
度数分布表による改善事例
ヒストグラム(度数分布表)と特性要因図を用いた工程分析、解析事例を記載しました。
関連記事: エクセル版 ヒストグラム(度数分布表)による工程解析 改善事例集
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