- 親和図法 【イラスト図解】
親和図法 【イラスト図解】
英語：KJ method 中国語：KJ法
親和図法とは
「未来・将来の問題，未知・未経験の問題など，モヤモヤとしてはっきりしてい ない問題について，事実，意見，発想を言語データでとらえ，それらの相互の親和性によって統合した図を作ることにより，解決すべき問題の所在，形態を明らかにしていく方法.」
新QC七つ道具の一つにあげられている．
引用先：クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
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親和図法(affinity diagram method｣
“親和図”とは，｢混沌とした問題について，事実，意見，発想を言語デー夕でとらえ，それらの相互の親和性によって統合して解決すべき問題を明確に表した図JIS Q 9024に2003｢マネジメントシステムのパフォーマンス改善一継続的改善の手順及び技法の指針｣)のことである．
親和図法は，新QC七つ道具の一手法であり，問題が錯綜してどのように取り組めばよいのかがわからない場合，多くの事実，意見，発想などの項目間の類似性に基づいて共通の表題に整理し，少数の関連グループに統合することにより，問題の構造を明らかにするために有効な手法で(図27).
- 混沌とした事象の中から言語データを捉えて整理・統合したい．
- 現状打破する新しい考え方の糸口を見出したい
- 問題解決の方向性をつかみたい
- 問題の本質や底流にある根本的な問題を関係者が認識したい
参加者の多様な意見を反映することにより全員参加の意識向上を図りたいなどの時に使われる。
親和図とは
親和図は，次の手順で作成することができる．
手順1:課題を設定する．
手順2:原始情報を収集する．
手順3:原始情報を吟味して言語データ化する．
手順4:類似した２つの言語データを新たな言語データに作り変える．
手順5:類似性のない言語データはそのままにしておく．
手順６ ： ４と５の手順を，類似の言語データがなくなるまで繰り返す．
手順7:言語データを作り変えた過程を図で表す．
手順8:相互の関係を矢印で結ぶ．
手順9:必要事項(目的，作成日，作成場所，作成者など)を記入する．
グループで討論しながら親和図を作成する場合，ブレーンストーミング法が活用できる．
親和図法は，川喜田二郎氏が考案したKJ法に発想を得た図法であり，図法のさまざまな発展や応用、適用範囲の拡大、他の方法との組み合せなどを想定して親和図法と名づけられた。
KJ法と親和図法の違いは
KJ法はデータを分類して終わりというものではなく、分類したデータから「新しい知見」を発見していく総合的な発想手法です。
一方、親和図法は新QC7つ道具の中の一つであり、データの整理分類した結果を視覚的にとらえるための図解化手法です。
親和図法は、川喜田二郎博士が考案したＫＪ法と同じものであり、著作権や登録商標の問題で「KJ法」という名称を使えなかったため、ＱＣ（品質管理）の世界では「親和図法」と呼んでいます。
KJ法、親和図法は英語、中国語では下記のように表現します。
英語： KJ method
中国語：KJ法
親和図法 使い方
親和図法は製造業だけでなく広くビジネス業界で使用されていますおり品質管理・現場改善だけでなく、事業戦略の決定や組織改革といった大規模な業務にも用いられています。
親和図法の使い方、事例等については下記の関連記事を参照 願いします。
