FMEA 故障モード影響解析 【イラスト図解】
英語:failure mode and effects analysis 中国語:失效模式及影响分析
FMEAとは
「あるアイテムにおいて,各下位アイテムに存在し得るフォールドモードの調査,並びにそのほかの下位アイテム及び元のアイテム,更に上位のアイテムの要求機能に対するフォールドモードの影響の決
定を含む定性的な信頼性解析手法.」 (Z8115)
この手法は完成した機器やシステムを検討するために活用するのでなくて,これから開発しようとする機器やシステムの設計改善に活用するものである.
対象とする故障はハードウェアに関する単一の固定故障である.
具体的には,①予測される故障モード,②影響の重大性,③ 発生頻度,④検知の難易度,⑤最初に検知できる時点⑥検知方法,などの評価項目によって故障モードの上位アイテムへの影響を解析する.
また,故障モードの上位アイテムヘの機能展開は,解析者の技術的判断に大きく依存する.そのため,勧告事項が過剰品質的なものになりやすく,目標原価も同時に考慮される必要がある.
実際には,ワークシートを利用して解析がなされる.
フォールドモード・影響解析,故障モード影響解析ともいう.
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
わかりやすく FMEA・故障モード影響解析
信頼性予測のひとつであり、従来、簡単な新製品開発の設計では故障予防のために主任設計者が自分の経験、知識を活用して開発してきたことを複雑な製品、システムを開発する場合は多くの専門的な知識が必要となるために開発者全員の衆知を合理的にミスが生じないにするために考え出された系統的な手法のこと
FMEAの手順
FMEA記入用紙を作成し手順に従って次々と項目の検討を行い、結果を記入する
①もしこの部品が故障したら
②どんな故障が発生するか
③それは組み立て品にどんな影響を与えるか
④それは製品にどんな影響をあたえるか
⑤それはどの程度重要か
⑥それはどんな予防対策をすればよいのか
事例:
FMEA /とFTAの違い
FAT(Failure Tree Analysis)とは故障の木の解析のこと。
故障の因果関係を論理記号を用いて樹形図にしてわかりやすくした図式解析手法のこと
信頼性版の特性要因図である
■FT図の論理記号
FT図で使用される論理記号は下記のとうり
故障の木解析(FTA:Fault Tree Analysis)は、製品の故障、およびそれにより発生した事故の原因を分析する手法です。 機器の信頼性、安全性を高めるために利用されています。 また、定量的な故障の発生頻度分析のために、原因の潜在危険を論理的にたどり、それぞれの発生確率を評価する手法でもあります。
関連用語:FAT
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