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正確さ

「正確さ」&「精確さ」の違い 
「正確さ」&「精確さ」の違い 

正確さ(真度) trueness    【イラスト図解】

英語:trueness               中国語:正确度

正確さとは

「かたよりの小さい程度.」

備考:推定したかたよりの限界の値で表した値を正確,その真の値に対する比を正確率という.

参考:Z 8101-2では真度,正確さという.」(Z 8103)

一般的には,誤差の少なさを定性的に評価する場合に用いられることが多い.
正確さをより定量的に評価するためには,推定した偏りの限界を表す値を正確度,その値の,真の値に対する比を正確率ということがある.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

正確さとは  わかりやすく

測定法の信頼性を表すため,以前はJIS K0211において「正確さ(accuracy)」の用語も用いられていた。

参考:規格番号 JIS K0211規格名称 分析化学用語(基礎部門

この「正確さ(accuracy)」は, “真の値からのかたより” を意味するものであり,つまりはJIS Z8402-1の「真度」と対応するものであった。

参考規格番号 JIS Z 8402-1 ⇒規格名称 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)

JIS K0211(分析化学用語)の正確さとJIS Z8402-1(測定方法)の精確さが並存することは,読みが同じであり大変紛らわしく,また「accuracy」という語に対して定義の異なる二つの訳語が存在するため理解の齟齬が生じやすいという問題があった。

そこで,JIS K0211(分析化学用語)を改訂し

「accuracy」⇒「精確さ」

「trueness」⇒「真度」

「precision」⇒「精度」

の訳に変更するとによりJIS Z8402-1(測定方法)との間における統一が図られた。しかし,いくら規定が改訂されても,人の記憶も改定される訳ではなく未だに混同して用いられ続けている。

さらに,現在でも同じJISでありながら,分野間の隔たりで用語の規定に違いが見られる。鉱工業における計測に関する主な用語を規定するJIS Z8103においては, 「精度」のことを「精密さ」,「真度」のことを「正確さ」, 「精確さ」のことを「精度」と呼んでいる。このような分野ごとの相違は,さらなる混乱を助長する要因となっている。

参考:規格番号 JIS Z 8103:2019⇒規格名称 計測用語

下記にJISにおける相互に規定する用語の例として「accuracy」, 「trueness」, 「precision」の訳語を下表に記載。JIS K0211を改訂 「accuracy」⇒「精確さ」「trueness」⇒「真度」「precision」⇒「精度」

この表からは,JIS Z8101-2(統計ー用語と記号)やQ0033(認証標準物質の使い方)のように一つの用語に複数の訳語を対応させた規定もみられる。

しかし,このように一つの言葉に複数の訳語を定義するといった対応では,定義を曖昧にしたまま様々な用語が混在して用いられ続ける事を認容してしまうおそれがある。

また,各規定における用語の違いに対してJIS Z8103(計測用語)では,JIS Z8402-1(統計ー用語と記号)における用語の定義を参考として記載している。

またJIS Q0030においてもJIS Z8103並びにJIS Z8402-1と規定が異なっている事を参考として記載しているだけ用語ので統一化はされてない。

 

引用サイト分析の信頼性にまつわる言葉の「信 頼 性」

 

*参考にクォリティーマネジメント用語辞典での「精確さ」の意味を記載した。

精度(精密さ)と真度(正確さ)の違い

品質管理用語での精度と正確さの違いを説明。

真度(正確さ)trueness」とは、「真値」にどれだけ近い値であるかを示す尺度です。

一方、「精度(精密さ)precision」は、複数回の測定等の値の間での互のばらつきの度合いの尺度で、「再現性」ともいいます。

矢の的を使って解説すると

繰り返し測定することを的に向かって矢を何度も放つこと。

真度(正確さ)とは、的の中心と矢が当たった場所との近さを意味する。中心に近ければ近いほど正確さは高いと見なされる。すなわち、あるシステムの測定値が本来の値に近ければ近いほど、そのシステムの正確さが高いということができる。

矢を数回、放ったとき、矢の当たった範囲の大きさが精度(精密さ)に相当する。矢を1回だけ放った場合、条件が同じであれば以前に得られた精度の範囲でその後の矢が似たような場所に当たると予想される。

全ての矢が非常に狭い範囲に当たった場合、精度が高いということができ、これはその範囲が中心とどういう距離にあるのかは無関係である。精度の高い測定は必ずしも正確度が高いとは限らない。

しかし、個々の測定の正確度が信頼できるほど高いと言えるには、精度が高い必要がある。矢がばらばらに当たっている場合、それらが中心に近いとはいえないからである。平均すれば中心に近いかもしれないが、個々の矢は正確とは言えない。

精度(精密さ)と真度(正確さ)の違い

精度(精密さ)と真度(正確さ)の違い

 

Youtube動画 正確さ(真度)、精度(精密さ)、総合精度(精確さ)

Accuracy, Trueness, Precision正しく使おう!

 

まとめ

正確さの定義はJISの規格番号でも意味が異なるので使用時は注意が必要です。

品質管理における『正確さ』の定義はJIS Z8101-2(統計ー用語と記号)に記載されており

測定値の真値からのかたより度合いを表示し、真度とも呼ばれている。

又、『精確さ』は総合精度=精度+真度と呼ばれる。

下記の図が品質管理用語の『真度(正確さ)と『総合精度(精確さ)』のイメージ図です。

品質管理用語の『真度(正確さ)と『総合精度(精確さ)』

品質管理用語の『真度(正確さ)と『総合精度(精確さ)』

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