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作業

作業 イラスト
作業 

作業 work 【イラスト図解】

英語:work         中国語:作业

作業とは

英語:  work, activity, operation

「対象物の物的,情報的な特性の人為的な変化,観察,評価,処理など.」(Z 8141)
具体的には,取り扱われる原材料・情報の加工(変形,変質),運搬,検査,監視,帳票処理など.

プロジェクトの目的達成のために実施される業務.作業は通常構成要素(ワークパッケージ)に分解され,構成要素ごとに実行に必要なコスト,時間などの資源が見積もられ,あるいは,要素単位ごとに
割り当てられる.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

「作業」と「仕事」の違い

英語で「作業」はWORK,「仕事」はJOB

作業」とは、ある一定の手順やルールに従って、繰り返し行われる具体的な行動で明確な目標や意図がなく、その目的は基本的には「何かをすること」です。
作業は定型化されており、ほかの人が同じ手順で行えば同じ結果を得ることができます。

一方、「仕事」はより広範な目的や目標を持ち、それを達成するために必要な技術や活動の総称、仕事には明確な目標や意図があり、重要でもあります。

仕事は作業よりも総合的なスキルや判断力が求められ、常に情報を収集し、考えながら行動する必要があります。
つまり、仕事は何かしらの価値を生み出し、受け取ってくれる誰かのためにすることです。

「作業」と「仕事」の違い

「作業」と「仕事」の違い

 

作業FMEA

英語:work FMEA
作業の人為的ミス(エラー)に着目したFMEA手法の一種である. FMEAのfailure mode に当たる部分をerror mode に置き換えたもので, EMEA(error mode effect analysis)とも呼ばれる.

工場の作業現場では,人為的ミスに対する有効な対策が少ない.種々の分析や工夫は報告・提案されているが,作業FMEAは有効な手法の一つである.改善には現状の正確な把握が重要であり,エラーの影響を評価して対策の優先順位を決定する.

関連用語:FMEA

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

作業管理とは

「作業方法の分析・改善によって,標準作業と標準時間を設定して,この標準を維持する一連の活動体系.備考:作業管理に必要な基礎的技術を,作業研究又は方法工学という.」(Z 8141)
標準化統制という2段階から成り立っている.

前者の内容は作業方法の標準化(作業時間の設定),作業時間の標準化(作業時間の設定),作業環境の標準化の3方向に大別される.

後者は,それらの標準を実施させ維持させるために,日常の作業を管理することで,標準の維持や実際との差異,原因究明と解決などを行う.

諸管理には狭義と広義の考え方があるが,一般には前者をさしている.狭義には方法管理(標準時間の設定),時間(工数)管理,原単位管理,作業指導管理の四つが含まれる.広義には更に,設備管理,工具管理,品質管理なども含まれる.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

安全衛生の作業管理

安全衛生で使用される”作業管理”の意味は品質管理で使用される”作業管理”とは意味が異なる。

安全衛生で使用される”作業管理”の意味は下記のとうり。

作業管理とは、労働環境を改善するための作業方法や、労働衛生に悪影響を及ぼす可能性のあるものや作業負荷を軽減する作業方法を定め、適切に実施できるよう管理することです。 作業環境管理との違いは、作業をする環境ではなく、作業内容に焦点を当てられているところです。

安全衛生の作業管理の例としては下記がある。

  • 有害な作業を行う時間の短縮
  • 作業方法の改善による有害物質の発散の抑制
  • 作業方法や作業姿勢の改善による作業負荷や有害要因へのばく露の抑制
  • 有害物質への個人ばく露濃度の測定
  • 放射線業務における「個人線量当量」の測定

 

作業環境 work environment

 「作業が行われる場の条件の集まり.参考:条件には,物理的,社会的,心理的及び環境的要因を含む(例えば,温度,表彰制度,人間工学的側面及び大気成分).」       (Q 9000)

作業内容に応じ作業に適した水準が設定されている.環境条件には,温度,湿度,騒音,振動,有害物質,塵埃,換気,照度などがある.作業環境は,衛生,安全,作業能率,製品品質などにも影響を及ぼす.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

作業記述書

英語:work statement

ワークパッケージの具体的な作業内容を規定した文書.作業指示書(work instructions)ともいう

作業範囲と作業範囲記述書の違い

作業範囲 (Scope of Work) と作業範囲記述書 (Statement of Work) はどちらも SoW と略されますが、同じものではありません。作業範囲は作業範囲記述書の一部で、プロジェクトの目標をどのように達成するかを記述したものです。

作業範囲はプロジェクトに何が含まれていて、何が含まれていないかをチームが理解するためのガイドです。作業範囲は通常、プロジェクトのニーズを明確にし、プロジェクトの目標をどのように達成するかを説明するものです。

一方、作業範囲記述書 (Statement of Work、SoW) とは、プロジェクトに関わる個人や企業が担当する作業の範囲を定義した文書です。プロジェクトの受注者が作成するケースが多いですが、顧客である発注者が主導して作成し、受注者と合意する場合もあります。プロジェクトに複数の個人や企業が関わるケースでは、事前に計画の全容や誰が何を担当するのか、どこまで作業するのかといったことを明確にしたうえですり合わせをしなくてはなりません。そのために用いられるのが作業範囲記述書です。つまり、二者間の作業合意書であり、プロジェクトの目的を共有するのに役立つ文書です。

 

作業研究

英語:motion and time study, methods engineering, work study

作業を分析して最も適切な作業方法である標準作業の決定と,標準作業を行うときの所要時間から標準時間を求めるための一連の手法体系.

備考:作業研究は方法工学ともいい,方法研究(method study)と作業測定(work measurement)から構成される.作業研究の対象となる作業の構成は,次のとおりである.」(Z 8141)

作業の構成

作業の構成

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

作業研究と時間研究、動作研究の違い

作業研究(ワークススタディ)とはIE手法の基幹部分を機能的に表現し直したものです

F.W.テイラーの時間研究とギルブレス夫婦の動作研究が発展し、融合・体系化されたもので
IE手法の中で基礎的手法と呼ばれます。

作業研究(ワークススタディ)は現場作業を構成するワークシステムの問題解決を図る技術的活動です。

作業研究(ワークススタディ)の目的

作業研究(ワークススタディ)の主な目的は以下の4つです

目的1:最適な生産方法の検討
目的2:方法・材料・設備等の標準化
目的3:標準時間の精度確保
目的4:新しい方法の浸透と安定化

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