- 偶然原因 accidental error 【イラスト図解】
偶然原因 accidental error 【イラスト図解】
英語:accidental error、 random cause, common cause, chance cause
中国語:偶然误差
偶然原因とは
品質がばらつく原因で突き止めて取り除くことが困難な原因のこと。
「変動の原因となり,一般には数多くあるが比較的重要度の低い因子.必ずしも同定されていない,同定されたとしても取り除くことが技術的あるいは経済的に困難な原因.」(Z 8101-2)
プロセスにおいて正しい作業標準を適切に使い,しかも材料や機械に異常がないにもかかわらず,製品の品質などの結果にばらつきを与える原因.突き止めて取り除くことが困難で,また意味のない原因.不可避原因,避けられない原因ともいう.偶然原因だけなら管理図で点は管理限界の内でくせをもたずにばらつく.
これは現在技術的におさえていないが,科学的に無数にある原因によるばらつきであり,現在の作業標準や作業上の指図では容認すべきものであり叱責してはならない。
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
偶然原因と異常原因の違いは
工程の中で発生する「ばらつき」は、沢山の原因があるがその中でどうしても偶然に発生してしまう『小さいバラツキ』のことを「偶然原因」と呼ぶ。
例として金太郎飴の1つ1つの長さは全く同じではない、人間が加工しても、機械が加工しても必ず「バラツキ」が発生する。
又、工程に何か普通じゃないことが起こったとき、「大きいバラツキ」が発生することがある、これを「異常原因」と呼ぶ。
バラツキには偶然原因と異常原因があり、一刻も早く除去しなければならないのが異常原因です。
品質を管理するうえで、偶然原因を減らすことは困難ですが異常原因を減らすことは可能です。
又、 製品のバラツキには、偶然原因によるバラツキと異常原因によるバラツキがあり、これを管理図で見てみると UCLとLCLに挟まれた部分は偶然原因よるバラツキと考えられ、その外側に出た部分は異常原因によるバラツキと考えられます。
関連用語:異常原因
ブックマーク