冗長性 redundancy 【イラスト図解】
英語:redundancy 中国語:冗长性
冗長性とは
機能単位が要求された機能を遂行するために十分な手段,又はデータが情報を表すのに十分な手段のほかに,別の手段が存在すること.
例:機能部品の二重化,パリティビット.
備考:冗長性は,主に信頼性又は可用性を改善するために用いられる.」(X 0014)
静的冗長方式と動的冗長方式がある.
静的冗長方式は,故障の影響が結果に現れないように完全に隠蔽する方式であり, 例えば,同一の機能を有する要素を並列に並べ多重化することや複数の要素から得られる結果を比較評価し,多数決によって結果を決定する方式などがある.
動的冗長方式とは,誤り検出などを行うことで故障要素を同定し,それを正常な予備要素に置き換える方式のことである.
複数の要素によってバックアップを行う待機冗長などが動的冗長方式に含まれる.
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
わかりすく 冗長化
一つの部品が故障しても、他の部品が代わりに機能することで設備、システム全体のダウンタイムを防ぐことが可能することです。
可用性と冗長性の違い
システムの運用が連続的に続けられる性質を可用性(Availability)とよび、それを実現するために同じものを複数用意し、いつでもどちらかが利用可能とすることを冗長化(Redundant)と呼びます。
つまり、可用性(Availability)を実現する為に余裕のある状態、二重化などの手段を講じることが冗長化です。
冗長性のメリット
冗長性を確保することで、企業は様々なメリットを享受できます。
システム停止を防止
冗長性を持っていないシステムの場合、利用しているサーバーにトラブルが発生すれば自社のビジネスは完全に止まってしまいます。しかし、冗長性を確保しておくことで、予備サーバーを利用してシステム運用を継続させることができ、自社のシステム停止を防ぐことができます。
冗長性 具体例
例えばサーバを2台用意して、一方のサーバ(サーバAとする)でシステムを稼働させ、もう一方のサーバ(サーバBとする)は待機状態にしておく。
又、冗長性設計の具体例としては下記があります。
- 無停電電源装置による電源の二重化
- インターロックガードに2種類の検知センサーを設置する
- 飛行機のエンジンは1基が故障しての残った1基で飛行可能
- 前後のケーブルが別である自転車のブレーキ
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