- 工程図記号 flow process chart symbols 【QC用語】
工程図記号 flow process chart symbols 【QC用語】
英語:flow process chart symbols 中国語:流程图符号
工程図記号とは
生産対象(物)の流れ,つまり材料が加工されて製品へと変化する過程を工程というが,これを図示する際に用いる記号.
工程には加工,検査,運搬,停滞の4種類があり,更に検査は数量検査と品質検査に,停滞は貯蔵と滞留に区分されている.工程図記号(JIS Z 8206 : 1982)
1.適用範囲 この規格は,鉱工業において製品を生産する工程を図示するために用いる工程図記号について規定する。
備考:
ここでいう工程とは,原料,材料,部品又は製品について,それに変化を与える過程をいい,その過程を構成する個々の要素工程及びそれらの要素工程について順序関係を示した工程系列を意味する。
なお,要素工程はその機能又は状態によって,加工,運搬,停滞及び検査に分類し,更に停滞は貯蔵及び滞留に,検査は数量検査及び品質検査に分類する。
2.工程図記号の分類 工程図記号を基本図記号と補助図記号とに分類する。
基本図記号は要素工程を図示するために用いる記号で,加工,運搬,貯蔵,滞留,数量検査及び品質検査の各記号に分類する。補助図記号は工程系列における系列の状態を図示するために用いる記号で,流れ線,区分及び省略の各記号に分類する。
3.基本図記号 基本図記号について表1のように規定する。
4.補助図記号 補助図記号について表2のように規定する。
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
日本産業規格 JISZ8206:1982 簡易閲覧
日本産業規格 JISZ8206が下記のサイトで閲覧できます。
工程図記号でのフローチャートの書き方
工程図記号を使おう
工程分割が終わったら、その工程を記述していきますが、ここではフローチャートとして書き表す方法を解説します、フローチャートはコンピュータのプログラムを作るときに、仕事の流れを視覚化し、その一つひとつをコンピュータプログラムに置き換えながらシステム化(プログラム化)を行うときなどに使われるものです。このフローチャートは視覚的に全体の製品の流れが良く理解できるようになっていますので、多くのQC工程表で採用されています。
フローチャートに使われる記号にはいろいろなものがありますが、ここでは、「工程記号」を使います、工程記号は、JIS (日本工業規格:国家規格)に定められているものです。製造職場で行われている仕事を表すのに適していて、日本のQC工程表作成にも多くが利用されています。
QC工程表 記号|QC工程図 記号
”工程記号”は日本における工業標準を定めたJIS規格の中でも決められておりこの記号を使用すればお客様にQC工程表を提出した場合でも理解できます。
一般的なフローチャートの書き方の手順
工程記号を使って、一般的なフローチャート書き方(手順)についての解説です、フローチャートは、その名のとおり、仕事の流れ(フロー)を絵(チャート)にしたものです。
一つの仕事の固まりに名前をつけて、仕事をこなす時間の順に線でつないで作れば出来上がります。フローチャートの作り方には、方法とそれに応じたルールがあります。ここでは、先に勉強した工程記号を使ったフローチャートの書き方について説明します。
ポイントは、自分自身が選んだ製品になってみることです。部品や原材料として、自分の会社に到着してから、完成品となって自分の会社を出ていくまでを、時間の流れに従って「工程記号」を使って順番に書いていくことです。並行して作られる部品もありますから、フローチャートも並行して書いていけば良いのです。
そして二つの部品が一つになるポイントとなる工程で、二つの流れを一つになるように記述すれば良いでしょう。こうした方法を「製品工程分析」と呼びます。
QC工程表に生かすためのフローチャート
こうして出来上がったフローチャートをQC工程表に活用します、QC工程表は表の形をしています。したがって、一つの列には一つの情報しか書くことができません。フローチャートの各記号と行に対応させながら1列目(または2列目)にフローチャートそのものを記入します。
このとき問題となるのが、複数の部品を並行作業で作っている場合は、フローチャートも並行に、いくつかの列が書かれていることです。 QC工程表には、一度に1列の情報しか書けませんので、こうした部分は、別に記述する必要があります。
したがって、並行作業で行われている部品に関するQC工程表は、区切られた別のQC工程表として書かれることになります。製品としてのメインの流れと必要な部品などのサブの流れをあらかじめ整理し、全体として見やすいQC工程表にします。
*工程図記号についての詳細は下記の関連記事を参照願いします。
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