言語/language

マトリックス図法

マトリックス図 イラスト
マトリックス図

マトリックス図法  【QC用語】

英語:matrix diagram method     中国語:矩阵图法(矩阵图法)

マトリックス図法とは

「行に属する要素と,列に属する要素により構成された二元表の交点に着目して,
①二元的配置の中から問題の所在や問題の形態を探索したり,②二元的関係の中から問題解決への着想を得たり」する手法.
マトリックス図法は,その用いるマトリックス図のパターンから,L型マトリックス,T型マトリックス,Y型マトリックス,X型マトリックス,C型マトリックスなどに分かれる.

新QC七つ道具の一つとしてあげられている.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マトリックス図法  matrix diagram method

マトリックス図“とは行に属する要素列と列に属する要素によって二元的配置にした図 JIS Q  9024   :  2003 「マネジメントシステムのパフォーマンス改善一継続的改善の手順及び技法の指針」)のことである。

マトリックス図法はご新QC七つ道具の一手法であり,多次元的に思考して問題点を明確化して検討していくために有効な手法である。

着目する要素を行の項目と列の項目に配置し行の項目と列の項目との交点に両者の関係の強さを表すことにより,問題を明確にしたり,要因と結果,要因と他の要因などの複数の要素間の関係を整理したりするときに用いられる.

例えば,二元的配置の中から問題の所在や形態を探索して問題解決への着想を得る,要素間の関係を明確にして整理し全体の構成を一覧化する,いくつかの二元的な配置の図を組み合わせて多元的な視野から問題の所在を明確にする,系統図とマトリックス図を組み合わせて問題解決のための最適な解決策を評価して絞り込む,などを行いたいときにマトリックス図法が使われる.

代表的なマトリックス図には,その形態からL型マトリックス図,T型マトリックス図,X型マトリックス図などがある(図50).そのほか,Y型マトリックス図,C型マトリックス図なども活用される.

マトリックス図は,次の手順で作成することができる.
手順1:課題を設定する.
手順2:検討すべき事象を決めて,行と列に配置する要素を決める.
手順3:マトリックス図の型(L型,T型,X型など)を選ぶ.
手順4:各軸に配置する要素を決め,各要素を要素項目に分解して記入する.
手順5:各要素項目間の関連の有無や度合いを交点に表示する(例えば ○○△などの記号を用いて表示することが多い).
手順6:着眼点を得る.
手順7:得られた着眼点から結論を得る.

マトリックス図 概念

マトリックス図 概念

引用先:実践力・現場力を高めるQC用語集 日科技連

マトリックス図 問題解決 手順

要素の配置

一つの要素を行と列に配置し、各要素の項目を記入します。たとえば、二つの要素として、不適合の現象と不適合の発生要因を取り上げ、行に不適合の現象、列に不適合の発生要因を配置します。不適合現象の項目を行に、不適合の要因の項目を列に並べて記人します。

要素項目の相互関連

一つの要素の各項目の交点に関連程度を示します。たとえば、関連の強さの順序に○、○、△の記号をつけます。また、記号でなく数値で示したほうがわかりやすい場合には、数値を用います。

要素項目の評価

要素項目ごとに評価点をつけます。各項目の交点を数値で表わした場合は、単純に数値を集計しますが、関連の強さを記号で表わした場合は、○は3点、○は2、△は1点というように数値に置き換えて集計する場合と、○印の数を数えて評価点とする場合などがあります。評価点の多いものから対策を行なっていくことになります。
マトリックス図法の作成手順を、問題解決の順序を決めることを主体に紹介しましたが、その他にもいろいろな使い方があり、業務上でよく使われています。たとえば、問題を解決する方策と担当部署を要素に取り、方策ごとの主担当部署に○印を、関連担当部署に○印をつけ、問題解決を推進する部署を明確化することなどにも使われています。

マトリックス図 作成 要点

マトリックス図 要点

マトリックス図 作成 事例

具体的なマトリックス図 作成方法は下記の関連記事を参照してください。

関連記事:マトリックス図法【イラスト図解】

タイトルとURLをコピーしました