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消費者危険

生産者危険
生産者危険

消費者危険(PR)            【イラスト図解】

英語:consumer’s risk, CR

消費者危険(CR)とは

「所定の抜取検査方式において,ロット又は工程の品質水準(例えば,不適合品率)がその抜取検査方式では不合格と指定された値[例えば,限界品質水準(LQL)]のときに,合格となる確率.」(Z 8101-2)
→「検査特性曲線」の図     消費者危険は,一般にβで示される.

抜取検査を設計する場合,消費者危険としてp =0.10がよく用いられる.→生産者危険(PR)

消費者危険点(CRP)

英語:consumer’s risk point, CRP

「OC曲線において,あらかじめ定められた(通常低い)合格の確率(消費者危険)に対応する点.

備考:この合格の確率は消費者危険と呼ぼれ,その消費者危険に対応してCRPで示されるロットの品質が消費者危険品質CRQである.」(Z8101-2)→「検査特性曲線」の図

消費者危険品質(CRQ)

英語:consumer’s risk quality, CRQ

抜取検査方式において,ロット又は工程の規定された消費者危険に対応する品質水準.」(Z 8101-2)→「検査特性曲線」 の図.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

 

わかりやすく  消費者危険

下図のβ(=P(p))は不適合品率が高いにも関わらずロット合格する確率が0%よりも大きい確率:βとなります

βが大きいと消費者が不利になるので消費者危険といい第2種の誤りともいいます

本当は不合格なのに誤りに気付かず合格にすることなので「ぼんやり者の危険」ともいいます

消費者危険

消費者危険

消費者危険

ぼんやり者の誤り

 

消費者危険、生産者危険 求め方

母不良率が5%以下のロットは合格させ、20%以上のロットは不合格にしたい。そのとき、生産者危険を5%、消費者危険を10%にするときの、標本の大きさと、合格とすべき不良品の個数は?

消費者危険、生産者危険 計算

p0=0.05、p1=0.2、α=0.05、β=0.1ですから、
P(0.05)≧0.95
P(0.20)≦0.1
となるnとrを求めることになる⇒、n=30、r=3

生産者危険

生産者危険

OC曲線  消費者危険、生産者危険

n=30、r=3のときのOC曲線は、次のようになります。

OC曲線

nとrを求めるために実務ではJISの計数規準型一回抜取検査表 (JIS Z 9002)を利用します。

nとrを求めるには膨大な計算を伴いますので、実務ではJISの計数規準型一回抜取検査表 (JIS Z 9002)を利用します。

nとrを求めるには膨大な計算を伴いますので、実務ではJISの計数規準型一回抜取検査表 (JIS Z 9002)を利用します。

表は、α=5%、β=10%になっています。表の右下、P0(%)=4.51~5.60、P1(%)=18.1~22.4 をみると「40 4」になっています。すなわち、n=40個の標本を抜き取り、不良個数がr=4個以下ならば合格とするとしています。

上の計算例と異なるのの表の区切りが粗いことと、簡易計算の為です。

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