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可用性

アベイラビリティ、可用性とは
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可用性(かようせい) availability 【イラスト図解】

英語:availability          中国語:可用性

可用性(かようせい)とは

可用性はシステムが継続して稼働できる度合いや能力のこと、稼働率(%)で数値化する。

障害が発生しても影響を小さく抑え、復旧までの時間が短いことを指す。長い時間、システムを稼働し続けられることを「可用性が高い(High Availability)」という。

高い可用性を確保する方法に「冗長化」がある。冗長化とは、システム構成の予備を配置し、多重化すること。メインでトラブルが発生した場合、予備での稼働が可能となる。

可用性と似た概念に「信頼性」がある。信頼性は障害に強い、障害が発生する頻度が少ないことを指し、「平均故障間隔」で表現される。平均故障間隔が長いほど、システムの信頼性は高くなる。

別名はアベイラビリティ。

可用性の具体例

例えば80時間稼働してその後故障、修理などで20時間停止するパターンを繰り返すシステムの場合のアベイラビリティは稼働率 80%となり、信頼性は平均故障間隔で表現するので80時間となる。

 

アベイラビリティ、可用性とは

関連用語:アベイラビリティ

可用性を高める具体的対策

可用性を保つための具体的な方法は以下の通り

冗長化

設備、システムの冗長化を行うことです。一つの部品が故障しても、他の部品が代わりに機能することで設備、システム全体のダウンタイムを防ぐことが可能です。

システムの冗長化

システムの冗長化

 

バックアップ

定期的なバックアップが必要です、これにより、設備、システムのデータ破損やシステム障害、不具合が発生した場合でも、バックアップデータから以前の状態を復元可能にし、業務の停止を避けることができます。

DATAのバックアップ

DATAのバックアップ

 

負荷分散

負荷分散することにより設備、システムを一つに集中させるのではなく、複数に分散させて処理を行うことで、全体の可用性を向上させます。

システムの負荷分散

システムの負荷分散

 

可用性と冗長性の違い

システムの運用が連続的に続けられる性質を可用性(Availability)とよび、それを実現するために同じものを複数用意し、いつでもどちらかが利用可能とすることを冗長化(Redundant)と呼びます。

つまり、可用性(Availability)を実現する為に余裕のある状態、二重化などの手段を講じることが冗長化です。

信頼性と可用性の違い

あるシステムで「信頼性が高い」「可用性が高い」というとき、どちらも障害に強いシステムを表している。しかし、注目している部分が異なる。

信頼性(Reliability)とは、「障害の発生のしにくさ」のこと。具体的には、システムやサービスが使えなくなる頻度やその間隔を示す指標。平均故障間隔(Mean Time Between Failures)で表す。

一方の可用性(Availability)とは、「システムやサービスが利用できる時間の割合」のこと。稼働率で表す。

 

RASISの 評価指標  可用性

可用性はRASISの 評価指標のひとつです。

RASIS(レイシス)とは、コンピューターシステムやソフトウェアの品質を評価する5つの指標の頭文字をとった用語、 システムやソフトウェアが安定して期待した通りに稼働しているか否かを判断する指標です。

Rは、「Reliability」で、信頼性を指します。RASISのAは「Availability」で可用性、Sは「Serviceability」で保守性、Iは「Integrity」で保全性、最後のSは「Security」で安全性や機密性を指しています。

RASIS  評価指標

RASIS  評価指標

 

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