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現状把握

現状把握 イラスト
現状把握

現状把握  grasp of actual condition  【イラスト図解】

英語:grasp of actual condition     中国語:掌握实际情况

現状把握とは

QCストーリーのうち,「テーマの選定」と,「要因の解析」の間にあるステップで,次の要因の解析と並び,最も重要な部分を占めている.

このステップの主な役割は,テーマで取り上げた結果の特性について,その特徴をいろいろとつかまえ,次の要因の解析へそのポイントを提供することにある.

そのためには,現象面のばらつき,違いなどを客観的な態度と事実によって発見すること,また,結果の特性から離れないことなどが必要となる.

特にテーマで取り上げた特性が悪さの表現となっている場合は,この現状把握はまさに現象面における悪さかげんの把握であり,どのように悪いのか,どんな点がどんなふうに悪いのかを調べることだともいえよう.

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

 

QC7つ道具の層別による現状把握

選定された問題について,多くの視点からその状況を調べ,問題の特徴を理解する、このステップでは,問題を起こす原因には触れず,問題をありのまま見る。

1)問題を解決する手がかりは多くの場合問題自身の中にある.問題を多くの異なった視点から観察すると,結果に関するさまざまな現象を見つけることができる.これらは問題の特徴であり,問題解決のための手がかりである。

2)バラツキを観察する.もし結果にバラツキがあればそれに対応して要因もばらついているはずであり,2つのバラツキを関係づけることにより原因を知ることが可能になる、これは主要な原因を同定する効果的な方法である。
問題の観察のポイントは,ケースごとに異なる.しかし,たとえば不良の解析では,少なくとも状態,部位,時間,条件,種類,などについての調査を行う。

真の品質問題点の追究

真の品質問題点の追究

 

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現状調査、要因解析の違い

状把握と要因解析を混同している例が少なくありません。

区別の考え方は、データを整理・層別して、悪さ加減を把握する段階までが現状把握、現状把握をふまえて、なぜその状況が発生したか追求する段階が要因解析です。

たとえば、不良低減のテーマで、収集したデータを層別し「機械の2号機が他号機と比較して約8%以上不良が多い」という段階までが現状把握、それを踏まえて「なぜその差発生するのかを調査する」という段階が要因解析です。

現状把握と要因解析の違い

現状把握と要因解析の違い

 

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