事象　　　　event　　　　　　【イラスト図解】

事象

試行と事象　

2024.03.28

英語：event　　　　　　　　　　　　中国語：事件

1.「ある一連の状況の発生．」

備考1.事象は確実である場合も不確実である場合もある．

備考２．事象は単独で発生する場合もあり，連続して発生する場合もある.

備考３.　事象に関わる発生確率はあらかじめ定めた期間に対して算定されることがある.」
（TR Q 0008）2.「活動の開始又は終了．　例えば，加工開始，加工終了は，それぞ
れ一つの事象である.」（Z 8121)

引用先：クォリティーマネジメント用語辞典　日本規格協会

コインを投げたりさいころを投げたりするように、その結果が予想通りになるかどうか実験や観察を行い試すことが「試行」、そして、試行によって起こった結果が「事象」

例えばさいころを投げたときに3の目が出たとき、さいころを1回投げたことが「試行」であり、3の目が出たことが「事象」となります。この結果は、「3の目が出る事象」という言い方をすることもできます。

事象と試行

さいころを投げたときに出る目は、「1, 2, 3, 4, 5, 6」の6個です。したがって、それぞれの事象は

1の目が出る事象
2の目が出る事象
3の目が出る事象
4の目が出る事象
5の目が出る事象
6の目が出る事象

となります。

この「さいころを1回投げる」試行について、起こりうる全ての事象をまとめたものを「全事象」といいます。全事象はΩ（オメガ）や∪で表されます。また、各事象は得られうる値だけを使って表します。「さいころを1回投げる」試行の場合、次のように表すことができます。

全事象の{ }の中の「1」は、「さいころを1回投げたときに1が出る」事象を表しています。

わかりやすく表現すると以下のようになります。

試行 ⇒同じ条件のもとで何回もくり返すことができる実験や観察、そして，この試行の結果を事象といいます。
事象 ⇒試行の結果として起こることがらです。さらに，同じ条件でくり返し行うすべての結果を全事象といいます。
全事象⇒ ある試行において、起こりうる結果の全体

試行は自らが考え、実行すれば100％実現が可能だが予期している、期待している事象が100％得られる確率はその時の条件によって変化する。

期待している事象が発生する確率が低い場合、多くの人は試行せず、結果　100％確実に期待している事象を得ることができない。

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