規格 technical standard 【イラスト図解】
英語:technical standard 中国語:技术标准
寸法、形状、品質などについて定められた標準。標準規格。
標準のうち,品物に関係する技術的事項.しかし,一般には,作業規格,国家規格,団体規格など標準に代えて規格 (standard)といっていることが多い。
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
規格のメリット
規格とは、工業製品の寸法や形状、材質などの標準を決め、「取り決め」を文章化したものです。「この取り決めを定義することを「標準化(Standardization)」と呼びます。
工業製品の設計・生産で、それぞれが自由にものづくりをすれば、無秩序化し、効率が低下しやコストアップにつながります。そこで規格化し、工業製品の統一を図ります。標準化するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 利便性や相互性の確保
- 生産のコストダウン
- 開発のスピードアップ
規格の種類
規格は次の種類に分類することができます。
【地政学的な分類】
国際規格:世界中の国々で共通して利用される規格(ISO規格、IEC規格など)
地域規格:ある地域の国々の中で共通して利用される規格(EN規格など)
国家規格:主に一国内で使われる標準(JISなど)
地区規格:一つの業界や一つの企業内で使う標準(業界規格、社内規格など)
【規格の内容による分類】
基本規格:用語、記号、単位、など基本的事項を規定した規格。
方法規格:試験、分析、検査及び測定方法、作業方法などを規定した規格。
製品規格:製品の形状、寸法、材質、成分、品質、性能、耐久性、安全性、機能等を規定した規格。マネジメントシステム規格:組織が方針及び目標を定め、その目標を達成するためのシステムについて規定した規格。
組織のマネジメントの継続的な向上を図ることを目的とし、P-D-C-A[トップの方針に基づいて計画を立て(Plan)、実施マニュアルを作成・運用し(Do)、定期的にチェック評価し(Check)、見直す(Act)]というデミングサイクルのモデルをベースにしています。
規格の具体例
JIS 「Japanese Industrial Standards」 「日本産業規格」の規格の事例です。
乾電池、マッチ、蛍光灯等 多くの工業製品がJISで規格化されています。
更に具体的な例ですがトイレットペーパーのサイズは日本のJIS規格によって標準化されており114mmであり真ん中の空洞部分の直径は38mmで直径はロールの状態で120mm以下と定められています。
この規格化、標準化により、日常生活でどこのメーカーのトイレットペーパーを買ってもホルダーに取りつけることができます。
関連用語: 規格限界 specification limits
品質特性について,許容できる限界値を規定するため,規格の中に与えてある限界.規格限界には,上側規格限界,下側規格限界ががある.仕様で定める規格限界を仕様限界という。
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