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規格限界

規格限界
規格限界

規格限界 specification limits   【イラスト図解】

英語:specification limits         中国語:规格界限

規格限界とは

品質特性について,許容できる限界値を規定するため,規格の中に与えてある限界。規格限界には,上側規格限界,下側規格限界ががある。仕様で定める規格限界を仕様限界という。

引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会

 

上側規格限界,下側規格限界とは

上限規格限界(USL: Upper Specification Limit)は製品規格値の最大許容値です。USLは、工程能力指数を計算する際に用いられます。

一方、下限規格限界(LSL: lower Specification Limit)は製品規格値の最小許容値です。LSLも工程能力指数を計算する際に用いられます。

例えばプリンターでラベルを印刷する場合、ラベルが大きすぎたり小さすぎたりすると、プリンターに正しく送ることができなくなるので上限規格値&下限規格値を設定します。

工場の製造工程にて顧客と定めた規格値を外れた製品が発生した場合は全て不良となり、市場には出荷されません。

規格値を外れた製品は修理、修正し工程に再投入されるか若しくは廃棄処分されます。

 

ラベルシートの上限規格値&下限規格値

ラベルシートの上限規格値&下限規格値

 

規格限界線と管理限界の違い

規格限界線は顧客によって定められるもので、工程の望ましい性能を表します。 規格限界線と管理限界線は、異なる目的に使用されます。 管理限界では、工程が安定しているかどうかを評価できます。 規格限界では、工程が顧客の要件をどの程度満たすのかを評価できます。

お客さまの品質の要求として、規格限界線(規格値)が決められています。管理されたバラツキの状態で、規格値上限と下限が、管理限界の上方と下方の中にあるときは、工程能力が十分あると言います。工程能力とは、質的能力を示すもので、工程能力を高めることは、品質管理の目標でもあります。管理された工程でも、工程能力が不足している(すなわち個々の品質が管理限界線を逸脱することが多い)場合は、長期的な工程改善を行う必要があります。

規格限界と管理限界の違い

規格限界と管理限界の違い

 

 

規格限界線内と規格限界線外の違い

規格限界外で発生した製品はすべて不良品です、例えば規格値:20㎜±5㎜の長さの製品の場合、15㎜以下の製品及び25㎜以上の製品は規格限界線外となり不良品です。

一方、規格限界線内の製品はすべて良品となります、例えば規格値:20㎜±5㎜の長さの製品の場合、15㎜~25㎜の範囲の製品はすべて良品です。

規格限界線内と規格限界線外の違い

規格限界線内と規格限界線外の違い

関連用語: 規格

 

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