FTA 故障の木解析 【イラスト図解】
英語:fault tree analysis 中国語:故障树分析
FTAとは
「下位アイテム又は外部現象,若しくはこれらの組合せのフォールトモードのいずれが,定められたフォールドモードを発生させうるかを決めるためのフォールトの木形式で表された解析.」(Z 8115)
FTAではFMEAなどの結果得られた致命的故障などの発生か好ましくない事象について,発生経路,発生原因,発生確率をフォールドの木を用いて解析する.
フォールドの木では好ましくない事象をトップイベントに取り上げ,次にその発生原因となる事象をすべて取り上げる.
このようなことを順次繰り返し,事象とその原因をANDゲート, ORゲートなどの論理記号で関連づけて樹形図を完成して,トップイベントの根本原因を探究する.
FTAの樹形図は,図(次ページ)のようになる.
ソフトウェア,人間のエラーなども含めた故障解析に適している.
多重故障なども解析可能である.次の2点でFMEAより優れている.
①システム内に発生した故障の原因になる事象のみに注目する.
②システム内の故障が多くの原因で起こる状態を解析できる.
故障の木解析,フォールドの木解析ともいう.
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
関連用語:FMEA
わかりやすく FTA 故障の木の解析
故障の因果関係を論理記号を用いて樹形図にしてわかりやすくした図式解析手法のこと
信頼性版の特性要因図である
■FT図の論理記号
FT図で使用される論理記号は下記のとうり
■FT図の作成手順
①製品(システム)の故障を選定する。
②製品構成図を参考として見ながら故障の原因をサブシステム、部品まで展開する。
③上記で得られた故障と原因の因果関係を論理ゲートを用いて図を作成する。
④解析評価する
■FT図の事例
FMEA /とFTAの違い
FMEA・故障モード影響解析は信頼性予測のひとつであり、従来、簡単な新製品開発の設計では故障予防のために主任設計者が自分の経験、知識を活用して開発してきたことを複雑な製品、システムを開発する場合は多くの専門的な知識が必要となるために開発者全員の衆知を合理的にミスが生じないにするために考え出された系統的な手法のこと。
日本語では「故障モード影響解析」と呼ばれています。
起源は諸説ありますが、1950年代にはすでにアメリカの海軍で導入されていました。その後、航空産業や宇宙産業における成果が評価され、現在ではさまざまな業界へと普及が広がっています。
故障モードとは、製品を構成する部品などにおける構造破壊を指します。例えば、システムに不具合が発生した際にはプログラムのバグ、通信の遮断、CPUの高負荷など様々な原因が考えられ、これらが故障モードに該当します。誤解されがちなのですが、故障モードは製品やシステムの故障自体を指すものではないことに注意しましょう。
FMEAの手順
FMEA記入用紙を作成し手順に従って次々と項目の検討を行い、結果を記入する
①もしこの部品が故障したら
②どんな故障が発生するか
③それは組み立て品にどんな影響を与えるか
④それは製品にどんな影響をあたえるか
⑤それはどの程度重要か
⑥それはどんな予防対策をすればよいのか
事例:
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