PPM管理 PPM control 【イラスト図解】
英語:PPM control 中国語:ppm管理
PPM管理とは
ppmは微量に含まれる物質の量を表す単位で100万分の1を表す(百万分率,parts per million).
技術革新の進展と顧客の要求の高度化・多様化とに対応して製品構造の複雑化・部品点数の増大・集
積化の傾向かおり,電子部品,自動車用部品などの不良率を0.000 1%(100万分 の1)の低い単位まで保証することへの要請に対処するために行う特別な管理活動を一般にPPM管理と呼ぶ.
特に最近のように厳しい競争下での品質保証責任・製造物責任,コスト・納期・ スピードへの要求,工場の自動化などは
1個の部品の不良による顧客への迷惑と企業の機会損失が極めて大きくなる可能性を増大させている. PPMという単位で数えるようになっている業界が次第に増えて,欠点,不良,クレーム,故障などのゼロ化への要求が強くなっている.
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
わかりやすい PPM管理
PPM(Parts Per Million)は、品質管理や製造業界で主に使用される単位。
この単位は、不良率をより詳細に表現し、特に品質の高い製品を生産する際に使われます。
PPMの単位は、100万分の1(1/1,000,000)であり、不良品の数が百万個の製品あたりにどれだけ含まれているかを示します。
PPMと不良率の関係は、次の数式で示されます。
PPM=不良率(%)×10,000
この数式は、不良率をパーセンテージからPPMに変換するために使います。例えば、不良率が1%の場合、PPMは1%×10,000=10,000になります。これは、百万個の製品あたりに1%の不良品が含まれることを示しています。
PPMは、高品質製品の追求や品質管理の向上に役立ち、特に製造プロセスや品質管理において微細な品質指標を把握するために重要です。不良率が低いほど、PPMも低くなり、品質の向上が示唆されます。
PPMとppb、%の違い
「ppm」、「ppb」、最近では「ppt」という言葉も良く目にするようになりました。
これらの単位は大気汚染などの公害分野や、食品中の残留農薬や食品添加物の濃度の単位として用いられます。
これらの単位は量を表すものではなく濃度や割合を示すものです。
例えば10gの塩に水を加えて100gにした場合 20gの塩に水を加えて200gにした場合も
この時の 10g、20g や 100g、200g が量で、10% が濃度になります。
%は濃度(比率)ですから「何グラムあたり」の概念はありません。
「10%の食塩水」であれば、100gあたり10gの食塩を含んでいて、200gあたりの場合
は20gの食塩を含んでいるということになります。
各単位の定義は次のとおりです。
ppm
(parts per million)パーツ・パー・ミリオンの頭文字をとったもので、
100万分のいくらであるかという割合を示す数値。1/106 (100 万分の 1)
ppb
(parts per billion)パーツ・パー・ビリオンの頭文字をとったもので、
10億分のいくらであるかという割合を示す数値。1/109 (10億分の1)
ppt
(parts per trillion)パーツ・パー・トリリオンの頭文字をとったもので、
1兆分のいくらであるかという割合を示す数値。1/1012 (1兆分の1)
ppc
(parts per cent )パーツ・パー・セントの頭文字をとったもので、
100分の1を表します。「%(パーセント)」として知られている単位です。
歩留まりとの違い
歩留まりと不良率は、品質管理と製造プロセスの評価に用いられる指標です。これらの指標は製品品質の現状分析に使用され、工程改善の判断基準として使用されます。
歩留まりは、製造プロセスで正常に製品として完成した割合を示します。具体的には、製造ラインで生産された製品のうち、問題なく機能して品質基準を満たすものの割合です。
歩留まりは通常、パーセンテージで表され、歩留まりが高いと製造プロセスは効率的で品質が高いと評価されます。例えば、1,000個の部品を生産して950個が正常に完成した場合、歩留まりは95%です。
一方、不良率は製造プロセスで発生する不良品の割合を示します。これは、製品の品質が基準に達していないものや、欠陥があるものの割合を示します。
歩留まりは成功した製品の割合を示し、不良率は不良品の割合を示します。
品質管理においては両方の指標が重要であり、歩留まりを高く保ちながら不良率を低く保つことが目標とされます。
関連用語:歩留まり
PPM 計算ツール
指定された割合の単位を他の単位系に変換します。
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