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自動車、電装部品のTS16949

トヨタ車
トヨタ車

純正・車載用電子製品の品質| 純正・車載用電子製品とは?

・純正・車載用の場合は自動車メーカーに納品し、取り付けて販売するため、安定した生産数が長期に渡って確保できるが品質要求は厳しい。

・市販品の場合は一般・カー用品店にて販売する為、生産数が不安定。

自動車、電装部品の品質

自動車、電装部品の品質

 

 

自動車、電装部品の品質マネジメントシステム  | TS16949とISO9001の違いは

ISO/TS 16949 とは自動車産業向けの品質マネジメントシステムの技術仕様である。

ISO9001をベースにして、自動車産業向けに要求事項を追加したセクター規格です。

自動車メーカーが納入業者に守って欲しい事柄をISO9001に足したものがTS16949です。したがって両者は対置関係にあるわけではなく、共存するものです。

簡単に言うとISO9001は最小限度の製造での品質確保をする為の品質マネジメントですがISO/TS 16949は設計、販売、保全も含めて広範囲の品質を考慮しての品質マネジメントです。

 

 ブランド | トヨタ、ホンダ

・人命にかかわる製品:

車は人の命をあずかる製品

であり、ブレーキが利かない、
ハンドルが曲がらなかったら即、死亡事故につながる。

・ブランド:

車載用電子製品は車の一部であり、不良が発生した際は車自体のイメージダウンにつながり、ブランドの信用が低下する。

 

トヨタのブランド

トヨタのブランド

 

 PL訴訟と損害保険会社 | 製造物責任保険

•PL(製造物責任)とは、欠陥のある製品を使用して使用者が損害を被った際に製造業者が追うべき賠償責任のこと。生命、財産に損害を被った事を裁判所にて証明し、勝訴すれば、被害者は、製造メーカ等に対して損害賠償を求めることができる。
・自動車のPL責任の損害補償額は人命を預かっている製品の為、高額であり、一件の賠償で利益がなくなるだけでなく、倒産する事もある為、高額な金額の保険料を損害保険会社にPL対策として支払っている会社もある。

PL製造物責任保険

PL製造物責任保険

 信頼性工学  | 信頼性試験

・車載用:

①気温(低温、高温使用)

零下-10°~+60°

②湿度(高湿、乾燥)

③振動、衝撃

④ダスト、雨水、塩水、酸性雨

・家電製品:

温度、湿度、振動、ダストの外部ストレスが少ない。

使われる環境の違い

信頼性試験

信頼性試験

 

 保守性 | メンテナンスのし易さ

・車載用:

修理は一度、車から分解したのち、専門業者にて修理後、再度、車に取り付け。

・家電製品:

修理、保全が容易。

修理・保全性

メンテナンスのし易さ

メンテナンスのし易さ

 

 車載用製品の工程、設備管理  | FMEAとFTA

『考え方』

①重要特性、設備の絞込み

②工程で異常検知できる管理体制の構築

③安全設計の追加(フェィルセーフ)

要求品質:

不良率**ppm以下

**/100万の不良

①工程FMEA(Failure mode and effects analysis)

工程FTA(Fault tree analysis)

②工程で管理ミスし易い箇所の予測

③過去の不具合事例

FMEA:製品の構成要素の故障モードとその上位アイテムへの影響を分析する手法

FTA:故障の原因を大まかな段階から順々に小さな段階に追究、分解していく方法。

車載用製品の設備管理の為のFMEAとFTA

車載用製品の設備管理の為のFMEAとFTA

 

 車載用製品の工程、設備管理の方法 | 管理項目、条件、頻度の検討

『方法』

①管理項目、条件、頻度の検討

②重要工程、設備の把握と維持管理

③工程能力の把握(Cp、Cpk)

④工程能力の維持管理(x-rs管理図理)

・なにを、どのような条件で、いつ検査、点検するかを検討し、文章化する。

・どの工程が、どの設備が重要であり管理ポイントはなにか文章化する。

・安定した生産が可能な工程であるかを工程能力指数にて把握する。

・日々、安定した生産がされているかをX-R管理にて管理。

 管理項目、条件、頻度の検討

車載用製品の工程、設備管理の方法 — 管理項目、条件、頻度の検討

 

 変化点管理 | 異常検知力の感度アップ

誰もが認識できるもの・・・異常検知力の感度アップ

①4M変更(設備、材料、工法、測定法)

②重要工程に登録された作業者変更

認識しにくいもの

①小改善

②リピート設備の導入

③季節変動

④隣のラインの改造

変化点は技術、製造、品質のチームでDR(デザイン・レビュー)実施

必要ならば『工程変更DR』実施

•デザイン・レビューdesign review:
新製品の開発段階において設計のみならず製造、品質管理部門等が集まり予想させる問題点、改善点等について検討し設計段階で問題点を可能な限り対策するための手法

異常検知力の感度アップ

異常検知力の感度アップ

 

 『異常とは?』  |  初期清掃,定期点検, 報告・連絡・相談

要因系:

作業、工程がいつもと違う。

・音、色、手触り、速度がちがう。

結果系:

物の出来栄えがいつもと違う

・手直しが多い、少ない、初めての不良モード

①初期清掃

②定期点検

③報告・連絡・相談

異常発見を高めるには?

 初期清掃,定期点検, 報告・連絡・相談

『異常とは?』 初期清掃,定期点検, 報告・連絡・相談

 

おすすめ ISO/TS16949 参考文献

ISO/TS16949入門〈2009年改正対応〉 (やさしいシリーズ) 菱沼 雅博 (著)

よくわかるIATF16949自動車セクター規格のすべて 長谷川 武英 (著),‎ 西脇 孝 (著)

IATF 16949:2016 解説と適用ガイド-IATF認証取得及び維持のためのルール

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