我々は日々、多くの問題を片付けなければなりません。
しかし、時間は有限で、実際に取り組んでいくと、さまざまなことが複雑に絡み合い、どこから手を付けたらよいか分からないことがあります。
ロジカルシンキング(論理的思考力)とは、そういった「複雑なものを整理し、シンプルにしていく思考方法」です。
問題解決に向けたロジカルシンキング(論理的思考)の基礎知識と事例 音声解説
ロジカルシンキング(論理的思考)の解説動画です。
3分で分かる! ロジカルシンキング(論理的思考)の基礎知識の概要
ロジカルシンキングとは、物事を論理的に考え、体系的に整理して伝えるスキルのことを指します。直感や感情ではなく、事実や根拠に基づいて、筋道を立てて考えることで、より客観的で合理的な結論を導き出すことができます。
ロジカルシンキングのメリット
- 問題解決能力の向上: 問題の本質を捉え、効率的な解決策を見つけ出すことができます。
- 意思決定の質向上: 客観的な視点から情報を分析し、より良い判断を下せるようになります。
- 説得力のあるプレゼンテーション: 論理的な思考に基づいた説明は、相手に分かりやすく、説得力があります。
- 創造性の向上: 新しいアイデアを論理的に評価し、より良いアイデアを生み出すことができます。
ロジカルシンキングの構成要素
- 分析力: 情報を分解し、それぞれの要素の関係性を把握する能力
- 構造化能力: 複雑な情報を整理し、体系的に把握する能力
- 評価能力: 情報の信頼性や重要性を評価する能力
- 表現力: 自分の考えを論理的に、かつ分かりやすく伝える能力
ロジカルシンキングを身につけるための方法
- 論理的な文章を読む: 新聞記事やビジネス書など、論理的な文章を意識して読むことで、思考の仕方を学べます。
- 議論に参加する: 意見交換や議論を通して、自分の考えを整理し、相手の意見を聞きながら論理的に考える練習ができます。
- 問題解決ゲームに挑戦する: パズルや謎解きなど、問題解決を目的としたゲームに挑戦することで、論理的思考力を養うことができます。
- フレームワークを活用する: ロジカルシンキングのフレームワーク(MECE分析など)を学び、思考の整理に役立てます。
ロジカルシンキングの重要性
ロジカルシンキングは、ビジネスシーンだけでなく、日常生活においても非常に役立つスキルです。例えば、
- 仕事: プレゼンテーション、企画立案、問題解決など
- 勉強: 論文の読解、レポート作成
- 人間関係: 意見交換、交渉
など、様々な場面で活用できます。
ロジカルシンキング(論理的思考)とは?
「論理的思考(ロジカル・シンキング)」とは、結論と根拠のつながりを明確にし、客観的かつ合理的に考えるための思考法です。
結論と根拠が繋がっていないと、何を考えているのかわからず思考が迷子になったり、他者に伝えたい場合に理解してもらえないといった状況に陥ります。そうならないためにストリーに沿った思考が必要になるのです。
結論と根拠:
結論とは考えたり論じたりして最終的な結果、判断をまとめること。
根拠とは考えたり論じたりしてする時に結論の原因、理由になるモノ。
古くは仏教では一切が、自らの原因によって生じた結果や報いであるとする考え方を『因果応報』と呼んでいたがこれもロジカルシンキングの原型である。
又、品質管理で『特性要因図』が良く使用されるがこれもロジカルシンキングの考え方を用いて効率的に要因を追究する手法である。
論理的思考は様々な物事の本質を含む概念ではありますがここでは「結論と根拠がそれぞれ明確であり、さらにそれらが適切に結びついているか」という視点を日々の思考の中に取り入れるためのポイントを解説します。
*日本でロジカルシンキングが育った契機は、『ロジカル・シンキング』(照屋華子・岡田恵子, 東洋経済新報社, 2001年)以来、主にコンサルタント系の著者たちにより、ロジカル・シンキングのための様々なツールや手法が企業向けに提唱され、ビジネス書のブームとなったことにある 。
しかし、英語辞書に、logical thinkingという語彙を持つものは少なく、ロジカルシンキングの英語訳として、critical thinking(批判的思考)が選択されることも多い。
中国語では逻辑思维。
ロジカル・シンキングを身につけることで、課題を明らかし、それに対して効果効率的に答えを出していくことができるようになります。たとえば、「売上をアップさせよう!」といった目標を与えられ、途方に暮れたことはありませんか? ロジカル・シンキングは、こういった目標を達成していくうえでも、大きな威力を発揮します。
まず、ロジカル・シンキングでは、目標達成に向けた課題が何かを、客観的に捉えることから始めます。売上を伸ばすために、市場の伸びにあわせてマーケットシェアを維持すれば済むのか、それとも、市場が縮小しているのでシェアを大きく伸ばさなければいけないのか、こういったことを客観的に理解していぐのです。もし、シェアを伸ばすべきなら、そのためのカギが、製品なのか、顧客の数なのか、それとも、販売店の数なのか。
さらに次のステップへと考えを深めていくことになります。客観的に課題を理解し、大事なポイントを押さえられれば、おのずと必要な情報や分析も明らかになり、正しく判断をすることができるようになります。これがロジカル・シンキング=「正しく考える」ための手法です。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違い
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングは、どちらも論理的な思考力を高める上で重要な概念ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
クリティカルシンキング
- 定義: 与えられた情報や前提を疑い、多角的な視点から評価し、より良い判断を下す思考法です。
- 特徴:
- 懐疑心: 情報の信憑性や前提条件を疑う
- 多角的視点: 複数の視点から問題を捉える
- 評価: 情報の価値や重要性を評価する
- 仮説検証: 仮説を立て、検証する
- 目的: より良い判断を下す、問題の本質を見極める
- 例: ニュースの真偽を検証する、新しいアイデアを評価する
両者の違いと関係性
特徴 | ロジカルシンキング | クリティカルシンキング |
---|---|---|
焦点 | 与えられた情報 | 情報の信頼性、前提条件 |
目的 | 結論を導き出す | より良い判断を下す |
思考の動き | 線形 | 多面的 |
キーワード | 論理、構造、因果関係 | 疑い、多角的視点、評価 |
ロジカルシンキングは、与えられた情報を元に、論理的に考え結論を導き出すことに優れています。一方、クリティカルシンキングは、与えられた情報を鵜呑みにせず、その根拠や前提条件を疑い、多角的な視点から評価することで、より深い理解やより良い判断を可能にします。
両者は補完し合う関係にあります。ロジカルシンキングで導き出した結論を、クリティカルシンキングで検証することで、より確実な判断を下すことができます。逆に、クリティカルシンキングで得られた多様な視点から、ロジカルシンキングで結論を導き出すこともできます。
又、英語辞書に、logical thinkingという語彙を持つものは少なく、ロジカルシンキングの英語訳として、critical thinking(批判的思考)が選択されることも多い。
日本で言われるロジカルシンキングは日本で育まれており、特にベストセラーとなった書籍『ロジカルシンキング』によってMECEなどのテクニックが広く知られるようになり、ロジカルシンキングに関するビジネス書のブームが起きました。
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ロジカルシンキングのフレームワーク&事例
ロジカル・シンキング、すなわち「正しく考える」ためのフレームワークのツールはピラミッド構造、MECE、ロジックツリー、So What / Why Soがあります。
複雑なものを、複雑なまま考えることは難しいものです。
「正しく考える」ためには、その複雑な対象を分析し、考えるべき項目を明らかにしていくことが必要です。そもそも分析するとは、複雑なものを分けて明晰にすることです。それゆえ、ロジカル・シンキングのひとつ目のツールは、「ピラミッド構造を作る」ということになります。ピラミッド構造は、まさに、複雑なものを小さく、何段階にも分けていくことに他なりません。そうすることで、自分の考えを整理していくことができるのです。
二つ目のツールは物事を分解して考えるときに大切になるのは、「MECE」です。 MECE とは、Mutually (お互いに),Exelusive(重複せず), Collectively(全体に), Exhaustive(漏れがない)の頭文字を取ったもので、モレなくダブリなく、という意味です。
検討に漏れがあったり、重なりがあったりすると、効率的に正しい結論に至ることはできないでしょう。たとえば、自社の顧客構成を考えた場合、顧客を「20代」「30代」と年齢別に分けていく中で、「学生」「主婦」といった別の切り囗が出てくると、重なりが生まれてしまい、何をどう考えるべきかが不明確になってしまいます。
三つ目のツールはロジックツリーです、ロジックツリーは物事を構成要素に分解し、問題の原因や解決策を導く際に使われるフレームワークです。よって「検討・思考」の際に使われることが多い。
四つ目のツールはSo What / Why Soです、結論と根拠が適切につながっていることを確認するためのテクニックです、「So What?」はその根拠がどういう結論を導くのかを、「Why So?」はその結論の根拠が適切かをそれぞれ確認するために用いる。
ピラミッド構造とは?
ピラミッド構造とはピラミッド・ストラクチャーとも呼ばれ、主張や考え方を分かりやすく整理、説明するためのフレームワークです。
「売上高」=「数量」×「単価」、「数量」=「国内分」+「海外分」といったように、物事を分解し、ピラミッドの形で一枚の絵として示せれば、いろんな項目の関係が一目瞭然となり、全体を理解しやすくなります。
最初は不完全な形でもよいから、紙の上にピラミッド構造を書き出してみることが大切です。そうすることによってヌケモレや、ダブリが見つかることもあります。又、新しい発想、たとえば、複数の項目をひとまとめにできる上位概念の発見や、今のものとは異なるピラミッド構造が見えてきたりすることも期待できます。
物事をピラミッド構造で捉えようとすることは、思考を深めることにも役立つのです、 ピラミッド構造は人間の思考のパターンとマッチングしております。
「大事なポイントはこの3つです」と的確にコメントできる人がいますがその方の思考には既に3つのポイントからなるピラミッド構造のイメージができていると思われます。
更にピラミッド構造よりテーマと下の階層の関連性をよくわかる大谷翔平選手が活用していた目標達成シート(マンダラート シート)を用いれば関連性が一目でわかります。
MECE(ミーシー)とは?
MECE(ミーシー)とは『漏れなく、ダブりなく』する為の考え方です。
まずモレがある場合には、大事なことを見落として、間違った結論に至ってしまう可能性が高くなります。たとえば、売上を伸ばすために、新しい顧客の開拓や、値上げ(あるいは値下げ)だけを考えていては不十分です。
既存の顧客からのリピートオーダーをどう増やしていくか? あるいは付属品の販売をどう増やしていくのか、こういったことも考えるべきでしょう。成熟した市場では、既存の顧客からいっぱい買ってもらうことのほうが、より大切かもしれません。いま考えている全体像に大きなモレがある場合、永久に正しい答えにたどり着くことはできなくなってしまうのです。
一方、ダブリがある場合は、何度も同じことを考えることになり、効率が悪くなってしまいます。一見、違った切り口で考えていたので、ダブつていることに気付かないケースも時々見かけます。
たとえば、キャリア形成のために、「スキルの向上」と「仕事での成果の出し方」を考えることは、一見、違うことを考えているようで元は同じかもしれません。
これらのことについて考えを巡らせるより、「スキルの向上」と「人脈作り」の2つについて考えてみたほうが、ダブリがなく、より効果的です。
ロジックツリーとは?
直訳すると論理の木で、問題をツリー状に分解し、その原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークです。
問題の全体を把握して論点ズレをなくす
問題を定義し、その原因を書き出すことで問題を取り巻く全体像を顕在化することができます、これによりメンバー間への共有が容易になり思いが一致し、議論が進みます。
問題を深堀りして原因を特定できる
例えば、会社全体の売上成長率が伸び悩んでいるという問題に対して、一瞬で明確かつアクション可能な原因を挙げられることは不可能です。
ロジックツリーを利用すれば、問題の全体から徐々に掘り下げていって問題を構成している原因をリストアップすることができます。
解決策を考えやすい
ロジックツリーを使って要素分解する中で特に改善したい原因を発見した時、その原因の解消を課題と捉えて別のロジックツリーを作成することも可能です。
課題を解決するためのアイデアを下位の要素に書き出し、それを実現可能にする解決策をリスト化します。
アクションの優先順位をつけやすい
それぞれの要素に対して、解決しうるアクションを書き出し一望することができるので、「どのアクションの影響が大きいか」「どのアクションなら早く取りかかれるか」など、優先順位がつけやすくなることもメリットです。
アクションの必要性を共有しやすい
作成者の思いが整理されるのはもちろんのこと、問題の全体像が明確化されるのでメンバーとの共有がしやすいです。
アクションの内容だけ伝える場合、その必要性などを理解してもらうのにも手間がかかり実行まで時間がかかってしまうこともあります。ロジックツリーならアクションが設定される経緯がひと目で分かるため、問題解決のために各メンバーの思いがひとつになります。
ロジックツリーの種類
ロジックツリーは、問題解決のための有効なツールです、その目的によって
「要素分解ツリー(WHATツリー)」
「原因究明ツリー(WHYツリー)」
「問題解決ツリー(HOWツリー)」の種類があります。
又、問題解決ツリーの派生として、KPIツリーが使われることも多いです。
要素分解ツリー(WHATツリー)
物事の要素を分けて整理し、要素を一目で把握するためのロジックツリーです。
「原因究明ツリー(WHYツリー)」
「なぜそうなっているのか?」という視点で、問題を分解して階層化し、真の原因を分析することによって解決法を導く手法です。
「問題解決ツリー(HOWツリー) 」
Why?ツリーを用いて問題の根本的な原因を特定することが出来たら、次の段階は解決策を具体化します、この場合は原因に対して「So How?」と問い続けることで、具体的な対策を立案します。
「KPIツリー 」
KGI(Key Goal Indicator/経営目標達成指標)を設定し、それを達成するための中間目標であるKPI(Key Performance Indicat/重要業績評価指標)を設定します。そのKPIを達成するためのより細かいKPIを設定し、日々のアクションに紐付けていきます。
ロジックツリーとピラミッド構造の違いは
ロジックツリー=問題発見や課題解決のための手法、ものごとを考え易い様に、構成する要素に細かく分ける手法です、検討に際して焦点を当てるべき要素を探したり、何かを比較したい時に比較できる様にブレイクダウンしていくもので、「検討・思考」のために用いられます。
ピラミッド構造=コミュニケーションのための手法で、何らかの主張(意見)をしたい時に、
その主張が「もっともだ」と思ってもらえる様に、主張を支える根拠に展開していく手法です、「説明・説得」のために用いられます。
ロジカルシンキングの推論法
ロジカルシンキングには、3つの代表的な推論法には 演繹法、帰納法、弁証法があります。
演繹法 (deductive inference)
演繹法は三段論法とも言われます。三段論法は古代ギリシアの哲学者、アリストテレスが提唱しました。
実際に見聞きした物事(事象)に対して、一般的なルールや理論などの「大前提」から結論を導き出す思考法です。例として『すべての物体は落下する』という一般論が大前提としてあり、次に『林檎は物体である』という小前提(事象)があったとすると「林檎は落下する」という結論が導かれます。これが演繹的な思考の論理展開です、演繹的思考は推論の一種であり、論理的な思考を実践するうえで必要不可欠です。
帰納法(inductive inference)
帰納法は共通点から結論を導き出す考え方です。世の中の統計分析も帰納法を用いて結論を出しています、つまり多くの具体的事例から、「共通項(ルール/類似点/傾向)」を抽出し、結論をみちびく推論方法です。
弁証法(dialectic)
「弁証法」とは、ある特定の意見とそれに対立する意見を統合することによって、よりよいアイデアを生み出していく思考法です。最初にある正しいとされる意見(命題)のことを「テーゼ」、それに反対する意見(命題)のことを「アンチテーゼ」、テーゼとアンチテーゼを統合して生み出された意見(命題)のことを「ジンテーゼ」と呼びます。
「テーゼ⇒アンチテーゼ⇒ジンテーゼ」の流れで考え、アイデアをぶつけ合わせながら、新しいアイデアを生み出していきます。この流れは「正⇒反⇒合」とも呼ばれ、これを経て統合されたアイデアを生み出すことを「アウフヘーベン(止揚)」といいます。
ロジカルシンキングの利点
ロジカル・シンキングの大きなメリットの1つに考える時間の短縮を挙げることができます。
ロジカル・シンキングでは、「分ける」というアプローチによって、切り口(視点・視座・視野)を見つけ、すぐに考え始めることができるからです。
例として「A社の戦略はどうあるべきか」を例に取ってみましょう。
いきなり、何かよい戦略か? を漠然と考えても、なかなか正しい答えは出てきません。しかし、A社の強み・弱み・機会・脅威は何かという切り口(SWOT)を用いることによって、論理的に考えるための突破口が開けてきます。
更に『CFT分析』で誰に、何を、どのように提供するかでの視点で戦略を整理してみると、その会社のあるべき戦略が顕在化されます。
この際の「誰に」「何を」「どのように」のそれぞれを、CFTの3つの評価軸で選定します。
積極的にMECEやロジックツリーを活用していこうとする姿勢は、考えるべき課題の前で立ち止まっているムダな時間を削減してくれます、
また、考えている途中の堂々巡りや、重複を減らしてくれます、結果、思考のスピードは格段にアップします。思考のスピードがアップするということは、それだけ多くのことを考えられる時間が確保できることを意味します。それはそのまま、仕事の成果につながります。
ロジカルシンキングの活用範囲
色々なプロジェクトでやるべきことに抜け漏れがあったり、手順が間違っていたり、プロジェクト遂行上のボトルネックが顕在化されなければ、どこかでブロジェクトが行き詰まってしまいます。
安定したプロジェクト運営をおこない、成功させるためには、やはり、プロジュクト全体をロジカル(論理的)に把握しておくことは避けて通れません。
又、自分の将来のキャリア形成などにおいても、ロジカル的の考えると、今何をすべきか、将来何をすべきかが明確化されます。
考えるとは『結論』を出すこと。
情報を前にただ永遠と議論しているのは考えているのではありません、「考える」とは、入手した情報から何らかの結論を出すこと、そのために情報と結論の間にある論理を構築することです。
考えた結果である結論は、入手した情報に基づいていて、論理の前提や構成が誰にとってもわかりやすく、矛盾のないものになっている必要があります。そうであってはじめて、ものごとが前に進んでいきます、但し行動し、実施なければ正しいかどうかは誰もわかりません。
会社の会議や、政治の世界では、しばしば結論の出ない議論を延々とやっているように見えることがあります。そうであれば、考えていることにはなりません、単なる時間の浪費です。
なぜなら、何のアウトプットも生み出さないからです。
入手した情報を加工し、別の形の情報としてアウトプットするだけでも不十分です。「正しく考える」の「考える」の中には、必ず、自分なりの「だから何なの(So What)?」が含まれていてしかるべきなのです。
インターネットが普及し、誰でもどこで色々な情報が手に入るよう現代だからこそ、ますます「考える」ことの重要性が増しています。
ロジカルシンキングを鍛える方法
- 言葉の定義を明確にする:
- 抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で表現する。
- 例:「頑張る」→「具体的な行動を挙げる」「目標を設定する」
- 仮説を立てて検証する:
- 問題に対して、複数の仮説を立ててみる。
- 各仮説を検証し、最も可能性の高いものを選ぶ。
- 因果関係を意識する:
- 事象Aが起きると、事象Bが起こるというような因果関係を意識する。
- 「なぜ?」「どうして?」と常に疑問を持つことが大切です。
- 根拠に基づいて判断する:
- 感情や主観ではなく、客観的な事実やデータに基づいて判断する。
- 論理的な文章を書く:
- 自分の考えを文章でまとめる練習をする。
- 論理的な構成で、分かりやすく説明できるよう心がける。
- 議論に参加する:
- 他の人の意見を聞き、自分の考えを述べる。
- 異なる意見との対話を通して、思考力を深める。
- フレームワークを活用する:
- 問題解決に役立つフレームワーク(MECE、ロジックツリーなど)を学ぶ。
- フレームワークを使うことで、思考の整理がスムーズになります。
- 本を読む:
- 考え方の基礎を学ぶことができます。
- 本を読むことで、思考の幅が広がります.
- クイズやパズルに挑戦する:
- 脳トレとして、クイズやパズルに挑戦するのも良いでしょう。
- 思考力だけでなく、問題解決能力も向上します。
- セルフディベート:
- 自分の意見に対して、反対意見を考え、議論する。
- 異なる視点から物事を考えることで、より深い理解が得られます。
ロジカルシンキングを鍛える上での注意点
- 継続することが大切:
- 一朝一夕に身につくものではありません。
- 日常生活の中で、意識的にロジカルシンキングを心がけることが重要です。
- 多様な情報に触れる:
- 新聞、雑誌、ニュースなど、様々な情報に触れることで、思考の幅が広がります。
- 固定観念にとらわれない:
- 新しい情報や意見に対して、柔軟に対応できるように心がけましょう。
ロジカルシンキングを身につけるメリット
- 問題解決能力の向上:
- 様々な問題に対して、論理的に解決策を導き出すことができます。
- コミュニケーション能力の向上:
- 自分の考えを相手に分かりやすく伝えることができます。
- 創造性の向上:
- 新しいアイデアを生み出すことができます。
- キャリアアップ:
- 仕事において、高い評価を得やすくなります。
ロジカルシンキングの本:論理的な思考力を養うための厳選書籍
ロジカルシンキング、つまり論理的な思考力は、仕事でも日常生活でも非常に役立つスキルです。この記事では、初心者から上級者まで、幅広いレベルに対応したロジカルシンキングの本を厳選してご紹介します。
なぜロジカルシンキングの本を読むべきか?
- 問題解決能力の向上: 論理的な思考は、複雑な問題を構造化し、最適な解決策を見つけるための基礎となります。
- コミュニケーション能力の向上: 論理的に考え、相手に分かりやすく説明できるようになることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
- 意思決定能力の向上: 情報を客観的に分析し、最善の選択肢を選ぶための判断力を養います。
初心者におすすめのロジカルシンキング本
1. 「入門 考える技術・書く技術 ―― 日本人のロジロジカルシンキング実践法」
2. 「ロジカル・シンキング」
ビジネスパーソン向けの定番書。論理的な思考のフレームワークを体系的に学び、実践的なスキルを習得できます。
3. 「ビジュアル ロジカル・シンキング」
図やイラストを多用しており、視覚的にロジカルシンキングを学べる点が特徴です。複雑な概念も分かりやすく理解できます。
中級者におすすめのロジカルシンキング本
1. 「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」
ビジネスコンサルティングファームBCGのメソッドに基づいた、問題解決のための思考法を解説しています。
2. 「新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則」
「入門 考える技術・書く技術」の続編で、より高度なロジカルシンキングのテクニックを学ぶことができます。
3.図解入門ビジネス 最新ロジカル・シンキングがよくわかる本
ビジネスに役立つ論理的思考法「ロジカル・シンキング」が図解でよくわかる入門書です。
4.こどもロジカル思考 なぜ論理的に考えることが大切なのかがわかる本
初心者向け こどもロジカル思考 なぜ論理的に考えることが大切なのかがわかる本
上級者におすすめのロジカルシンキング本
1. 「実践システム・シンキング 論理思考を超える問題解決のスキル」
論理的な思考をさらに深め、複雑なシステム全体を捉えながら問題解決に取り組むためのスキルを習得できます。
2. 「論理的思考とは何か」
論理学の基礎から、実践的な思考法までを深く掘り下げた一冊。高度なロジカルシンキングをマスターしたい方におすすめです。
ロジカルシンキング ゲーム アプリ3選
論理的思考力をトレーニングする為のアプリを紹介、日常的に論理的思考力をトレーニングできるアプリを使っていれば、論理的思考力が身につきます。
考える力を考えよう【思考体力】
思考体力とは「長時間考え続けられるパワー」、簡単な問題であれば思考体力は必要ないですが、仕事や日常生活で直面する複雑な問題に対しては、根気強く考え抜く体力が求められます。
またクリティカルシンキングでよく語られる「なぜ?」「本当にそうだろうか?」など、批判的思考にも思考体力は役立ちます。
このアプリは「考える力を考える」をテーマに、絵本のような「ゲーム感覚で思考力を鍛える」ことのできるゲームアプリです。
グロービス学び放題【知識・フレームワーク】
知識・フレームワークというのは、いわゆる「考え方」、頭の回転がいくら速くても、思考体力が無限にあったとしても、正しい考え方(知識・フレームワーク)を知らなければ、考えが間違った方向に行ったり、共有化ができません。
グロービス学び放題はビジネスで役立つビジネス知識動画が2,500以上公開されており、すべてのコンテンツを月額1,634円で視聴することでき、又 ロジカルシンキング講座も準備されており、「論理的に考える力」という題目の動画もあります。
DNB【IQ・情報処理能力】
情報処理能力は「頭の回転の速さ」です。
物事を考えるのが速い人は、普通の人が1つ考える間に、3つも4つも考えてしまいます。
DNBは「脳トレアプリ」です。
人間の脳を鍛えるために、科学的根拠に基づいて設計されており、毎日少しずつアプリ内のゲームに取り組むだけで脳の情報処理能力が向上します。
まとめ
ロジカルシンキング(論理的思考)を身に着けて生活、社会および会社で発生する課題(金銭トラブル、品質トラブル等)を効率的に改善し、人生をエンジョイしましょう。
時は金、一瞬の時間のムダは人生のムダです。
但し、100%完璧な結論など、世の中にありませんがそこで立ち止まっては元の木阿弥です。
ロジカルシンキング(論理的思考)でよい結論がでたら即時、実行することが大切です。
~吉田松陰~
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