言語/language

ポカヨケ

ポカヨケ
ポカヨケ

ポカヨケ Poka yoke     【イラスト図解】

英語:fool proof

ポカヨケとは

品質不良の発生や機械設備の故障発生を防止するために異常の発生を防止したり、異常が発生したらラインを止めるための安価で信頼性の高い道具や工夫のこと。

具体的には

・作業者のミスを防止する仕組み

・作業者のミスを発見し警告する仕組み

・品物に不具合があれば検知し、加工をはじめない仕組みなど

不良の原因ともなる人の作業ミスを総称して「ポカミス」と呼び、ポカミスを犯しても不良がヨケられる仕組みを「ポカヨケ」という。つまり、不良ゼロを実現化するための対策の1つで、機械設備等にその仕組みを組み込んでいく

ポカヨケの仕組みを体系化すると「異常停止」「ミス規制」「予知警報」「不良停止」「流れ規制」「発生警報」等に分けられる。さらによく使われる方法には、「ポカヨケピン・コマ・ガイド」「ミス検知」「ポカヨケ専用治具」「カウンター」「チェック表示」などがある。

ポカヨケとはどういう意味?

「人間は間違いをおかす動物で、ポカミスを起こしやすい動物であるといわれ、ポカミス対策(ポカヨケ)が必要である。

ポカヨケは、英語ではフールプルーフ(fool proof=「バカ」 「防ぐ」  )といい、ヒューマンエラー(人間のミス)が起こったとき、それが事故につながらないように、設備的または運用上の防護対策である。

ポカヨケの由来、語源

ポカヨケはトヨタ生産方式の基本概念の一つであり、ポカヨケの基本コンセプトは新郷重夫氏が創案しており、新郷氏の著書により日本国外でもポカヨケは広まり、結果Poka-yokeとして製造業の分野では国外でも通じる言葉となった。

新郷重夫氏

新郷重夫氏

 

Poka-Yoke(ポカヨケ)”とは、日本語で「うっかりミスの防止」を意味する言葉で、1960年代に自動車製造業界で使われはじめました。ポカヨケというコンセプトは、品質工学の技術者である新郷重夫氏によって構築されたものです。

 

関連記事:ポカヨケ対策 Poka yoke【イラスト図解】

フールプルーフとポカヨケの違いは

フールプルーフ」(fool proof)は日本語では、「ポカ(うっかり)ミスを避け(ヨ ケ)る」で「ポカヨケ」といいます。

 

ポカヨケ 事例

最先端のシステムを導入し、高度なレベルで生産現場を改革し、ヒューマンエラー防止の実現を進める企業が多くなってきました。

しかしその一方で「ヒューマンエラー防止の重要性はわかるが、なるべくお金をかけずに現場改善効率化を行いたい」という声も小さくありません。大がかりなシステムを導入したり、情報システムの刷新を図ったりするのではなく、まずは現場で創意工夫を凝らしてヒューマンエラー防止をするのが先決です。

「お金をかけずにすぐできるヒューマンエラー防止の現場改善」のニーズに対応すべく、頭を使って解決するポカミス防止の事例を集めてみました。

ポカヨケ防止 提案事例1  樹脂リング忘れ防止  

改善点:樹脂リング押さえ板に欠品するとピンがでる構造に変更し、金属ロッドは挿入できず、最終端に取り付けたリミットSWがONできず、次の作業に移行できないように変更。

ポカヨケ防止 提案事例1  樹脂リング忘れ防止

 

ポカヨケ防止 提案事例2 穴位置ずれ防止

改善点:加工基準面にリミットSWを取り付けて正しい位置に設定された時はリミットSWはONになり、次の作業に移行できるように改善。

ポカヨケ防止 提案事例2 穴位置ずれ防止

ポカヨケ防止 提案事例3 ワーク逆取り付防止

改善点:コンベアー途中に磁気センサーを取り付けてワークの方向性を検出して逆向きが流れた場合はコンベアーを停止。

ポカヨケ防止 提案事例3 ワーク逆取り付防止

その他のポカヨケ事例は下記の関連記事を参照願いします。

関連記事:ポカヨケ改善事例集【イラスト図解】

ポカヨケ改善事例集【イラスト図解】
億円単位の高額なAI検査機を導入する前に職場の知恵を出せば数千円でポカヨケ改善で効果を上げることが可能です。 動画 様々なツール(工具)のポカヨケ ポカヨケツールは、高い品質が求められる組立工程・加工工程・プレス工程などの生産工...
タイトルとURLをコピーしました