検査特性曲線 operating characteristic curve【イラスト図解】
英語:operating characteristic curve 中国語:工作特性曲线
検査特性曲線とは
抜取検査は,良いロットを合格と判定し,悪いロットを不合格と判定するが,サンプリング誤差のためこの判定は確率に基づいて変化する.
横軸にロットの品質(不適合品率や平均値など),縦軸に口ットが合格と判定される確率を取った図に,抜取検査の判定能力を示しだのが検査特性曲線(OC曲線)である.
これにより,抜取検査の合否判定の能力がわかる.
検査特性曲線には次の3タイプがある.
(1)Aタイプ:所定の抜取検査方式について,ロットの品質水準に対してロットが合格判定基準を満足する確率の関係を示す曲線.
(2)Bタイプ:所定の抜取検査方式について,ロットを生産した工程の品質水準に対して,この工程から生産されたロットが合格となる確率の関係を示す曲線.また,所定の抜取検査方式について,ロット又は製品が合格と判定される期待値のパーセンテージを示す曲線.
(3)Cタイプ:所定の連続式抜取検査について,工程の品質水準に対して,抜取検査の期間に製品が合格するパーセンテージの長期間の平均値を示す曲線.」
(Z 8101-2)
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
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OC曲線とは
OC曲線とは、ロットの抜き取り検査を行った際にロットの合格率と製品の不良率の関係性を表したグラフのこと、例として下のグラフはロットから100個のサンプルを抜き出して不良品が1個以下の場合は合格とする時のOC曲線です。
実際の製品の不良率が2%だった場合、ロットの合格率は0.4、つまり、40%のロットが合格になることが分かります。このようにロットの合格率と製品の不良率の関係性を表したのがOC曲線です。
OC曲線はロットから抜き出すサンプルの数と合格基準となる不良品の数によって変化します。
100個のサンプルの内2個以上不良品があれば不合格としていたのを、4個以上不良品があれば不合格とすれば、その分、ロットの合格率は上がります。
不良率が低いのにロットの合格率が低いと、その分、生産者が損しますが、逆に、
不良率が高いのにロットの合格率が高いと、その分、消費者が損します。
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