計測管理　measurement management　　　　【QC用語】

計測管理　measurement management　　　　【QC用語】

英語：measurement management　　中国語：计量管理

計測管理とは

“計測管理”とは，｢特定の目的をもって，物事を量的に捉え，その結果を活用するための方法・手段を計画し，実施し，必要に応じて改善する活動｣のことである。

JISでは，｢計測活動の体系を管理すること」JIS Z 8103 t：2000 ｢計測用語｣)と定義されている．品質管理の一部又は独立して，データの数量化に不可欠な活動であり，計測の意味に応じて計測管理における範囲は広範にわたる．

“計測（measurement)とは，｢特定の目的をもって，事物を量的にとらえるための方法・手段を考究し，実施し，その結果を用い所期の目的を達成させること訌JIS Z 8103 : 2000)である．

計測と似た用語に計量と測定がある．

“計量”(metrology)とは，「公的に取り決めた測定標準を基礎とする」計測JIS Z 8103 : 2000)のことで公共料金徴収のために電気・ガス・水道の使用量を計測する場合などである．

又，“測定（measurement)とは，(ある量を，基準として用いる量と比較し数値又は符号を用いて表
すこと」JIS Z 8103 : 2000)で目的とは無関係に物事を量的に捉えることで計測の手段となる．

計測管理として，計測の計画，計測器管理，計測作業の管理，計測の改善，計測技術の改善などが行われる、計測の計画では，何の目的で何を測定するのか，どのような測定器でどのように測定するのか，測定したデータをどのように活用するのかなどを明確にする必要がある．

計測器管理が計測管理において重要となる. JISでは，“計測器管理”(measuring instrument and apparatus management)とは，「生産活動又はサービスの提供に必要な計測器の計画，設計・製作，調達から使用，保全をへて廃却・再利用に至るまで，計測器を効果的に活用するための管理」JIS Z 8141 : 2001 「生産管理用語」）と定義されている．

“計測器”とは，「計器，測定器，標準器などの総称．備考：計器，測定器など個々のものを計測器という場合は，それが計測器に含まれるという意味で用いる」JIS Z 8103 : 2000）である．

計測器管理では，計測器の校正・検証のやり方，状態の識別，記録が適切であることが必要である．
計測管理では，計測作業が所定の方法・手段で実施されているかを確認し，計測が効果的かつ効率的に実施できるように，計測の計画の立て方，計測器管理などを含む計測技術を改善していく．

引用先：実践力・現場力を高めるQC用語集日科技連

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計測管理　　　　｢計測活動の体系を管理すること.｣　　　　　　　(Z 8103)
計測の意味が広範でかつ計量との区別があいまいであることから計測管理も広範の管理を意味する．

実際には品質管理の一部あるいは独立したものとして生産技術全体を支えるための仕事で，特にデータを数量化するのに不可欠のものである．

計測器の管理だけでなく，計測データの管理，計測の組織体系全体の管理を行う．

計測　measurement, instrumentation

「特定の目的をもって，事物を量的にとらえるための方法・手段を考究し，実施し，その結果を用い所期の目的を達成させること.」（Z 8103)

計測と計量とは意味が同じか，どちらが広義かという議論は，関係者の間ではしばしば行われている．歴史的には計量のほうが古いといわれるが，計量法という法律に関係して，計量のほうが固苦し　　く，古くさいという印象をもつ人もいる．

一方，計測のほうは品質管理とは対置的だが，計量の中には製品の量目など，品質項目を含むために，計量のほうが品質管理に近いと考える人もいる．

実体としては計測も計量も大差はない．