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散布図とは? |折れ線グラフ
対応すると推測される2種類のデーターが本当に関係があるかどうかを難解な統計計算を使用しないで図だけで調べるためQC手法のひとつ。
具体的には対応する2種類のデーターを横軸、縦軸にとって打点して作った図のことをいいます。
英語:scatter diagram
対応する2種類のデーターの事例
1)特性(結果)と要因(原因)の関係
2)ある特性(結果)と他の特性(結果)との関係
3)ある特性(結果)に対する2つの要因(原因)どうしの関係
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2010,2013 エクセル 散布図 フリー
下記にエクセルで作成した散布図があります、ご自由にダウンロードしてご使用ください。
散布図の作り方 書き方 基本
そのつくり方は、次のようにします。
散布図 データー収集
関係があるかどうか調べたい、対のデータを30個以上集める
横軸と縦軸|折れ線グラフ
二つの項目を横軸と縦軸に取る。このとき、横軸は右にいくほど大きな値を、縦軸は上にいくほど大きな値とするとともに、両軸の目盛幅を同じ幅にする。
二つの項目に原因と結果の関係がある場合は、横軸に原因系を、縦軸に結果系を取る。
プロット図に打点|XYグラフ
一対のデータをグラフに打点する。
同じデータがある場合は、前に打点した点を○で囲むか、または接近したところに打点する
最後に標題、調査日、サンプル数、作成者などを記入する。
基本的な散布図の見方と活用の仕方
散布図のパターンには、図Aのように、横軸の増加に伴い縦軸も増加する「正の相関」と、図Bのように、横軸の増加に伴い縦軸が減少する「負の相関」とがあります。
また、図Cのように、横軸が増加しても縦軸が増加も減少もしないものは、「無相関」といいます。
図Aおよび図Bのように相関がある場合は、横軸または縦軸の項目を管理することによって、縦軸または横軸を管理することができます。
打点の幅が大きくバラツキが大きい場合は、横軸または縦軸の管理精度を上げることによって、バラツキを小さくすることができます。また飛び離れたものがある場合には、その原因を調べて是正処置を行ないましょう。
相関があると考えられるデータであるにもかかわらず無相関となった場合には、条件が異なったデータが混入していることが考えられます。データを層別し、もう一度、散布図を作成することが必要です。
2013 エクセル 散布図の作成|折れ線グラフ
散布図データーの採取
上記の散布図 エクセルファイルを基に散布図を説明します。
調査したい2種類のデーターを対応する形で集めます。
対応するデーターをそれぞれ変数x、yとする。
例では下面(X)と上面(Y)の端振れ測定値をサンプルデーターとしています。
データーが少ないと正確な判断ができなくなるので30組以上のデーターを集めること。
散布図データー選択|エクセル 散布図 2軸
散布図データーの範囲を設定してから散布図グラフを選び、散布図。
手順は下記のとおりです。
下面(X)と上面(Y)の端振れのデーターを選択します。
散布図挿入|エクセル XYグラフ
挿入タグ選択→散布図(X,Y)の挿入を選択します。
散布図の決定
下図のように色々な散布図が表示されるので必要な散布図を選択します。
散布図の自動作成|エクセル プロット
散布図を選択すると自動的に散布図が作成、描かれます。
但し、サイズおよび表示項目がマッチしていないので修正が必要です。
軸ラベルの設定の変更
散布図グラフの枠を選択し、グラフ要素を表示させます。
次に軸ラベルをチェックを入れると、軸ラベルが表示されるのでX変数、Y変数に適合する
ラベルを入力します。
例ではX変数には下面振れ、Y変数には上面振れと修正します。
エクセル 散布図の完成
サイズ、タイトル等の修正を行い、エクセル 散布図の完成です。
エクセル 散布図の近似曲線の求め方|回帰直線
エクセルで散布図の近似曲線を求めたいときは下記のようにします。
1)グラフを選択し、グラフ要素を表示させます。
2)次に近似曲線にチェツクを入れます。
3)近似曲線の書式設定が表示されるので「線形近似」を選択します。
4)グラフに数式を表示させたい場合は「グラフに数式を表示する」を選択します。
*回帰直線とは、散布図において、予定値を求める際に用いられる直線のことである。2組のデータの中心的な分布傾向を表すもの、予測する際に用いられる。