初心者、新入社員向けの親和図法、KJ法 作成の入門ガイドです、事務所、工場及び研究所、学校、病院等での初心者、新入社員向けに下記のポイントをメインに簡単に解説しました。
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モノづくりの参考になれば幸いです。(*^_^*)
youtube動画 KJ法(親和図法)の作成 【音声解説付き】
会議ファシリテーションの基本のツールである親和図法を説明している動画の紹介。
- 3分で分かる! 親和図法とは? 概要解説
- KJ法、親和図法とは
- KJ法、親和図法の作成要点
- 親和図法(KJ法)と特性要因図及連関図法の違い
- KJ法、親和図法の作り方
- KJ法とブレーンストーミング
- KJ法のデメリット、問題点
- 設計開発部門 親和図法(KJ法)作成事例
- おすすめ KJ法 Web アプリ
- まとめ
- slideshare 無料ダウンロード資料(PDF)
3分で分かる! 親和図法とは? 概要解説
親和図法とは、ある課題に対して集めた様々な意見や情報を、その間の「親和性」に基づいてグループ化し、全体像を把握するための手法です。別名KJ法とも呼ばれています。
親和図法の特徴とメリット
複雑な問題を視覚的に整理できる:
言葉で説明しにくい、漠然とした問題やアイデアも図にすることで全体像がつかみやすくなります。
多様な意見を統合できる:
集まった意見の中から、共通点や相違点を発見し、新たな視点を得ることができます。
創造性を刺激する:
自由な発想を出し合い、それらを組み合わせることで、新しいアイデアを生み出すことができます。
チームでの意思決定を円滑にする:
チームメンバー全員が共通の認識を持つことで、より良い結論にたどり着きやすくなります。
親和図法の具体的な手順
情報の収集: 課題に関する様々な意見や情報を集めます。
カード化: 集めた情報を1つ1つのカードに書き出します。
グループ化: カードを内容の類似性に基づいてグループ化します。
統合: グループ化したカードをさらに大きなグループに統合していきます。
図の作成: グループ化したカードを図にまとめ、全体像を把握します。
親和図法の活用例
新商品の企画: 顧客の意見を整理し、新たな商品アイデアを創出する。
問題解決: 問題の原因を特定し、解決策を検討する。
組織改革: 組織の問題点を明確にし、改善策を検討する。
親和図法の注意点
カードの書き方: カードに書く内容は簡潔かつ具体的にすることが重要です。
グループ化の基準: グループ化する基準は、目的や状況に合わせて柔軟に設定する必要があります。
参加者の意識: 参加者全員が積極的に意見交換し、オープンな雰囲気で取り組むことが大切です。
KJ法、親和図法とは
「未来・将来の問題,未知・未経験の問題など,モヤモヤとしてはっきりしてい ない問題について,事実,意見,発想を言語データでとらえ,それらの相互の親和性によって統合した図を作ることにより,解決すべき問題の所在,形態を明らかにしていく方法.」
新QC七つ道具の一つにあげられている.
引用先:クォリティーマネジメント用語辞典 日本規格協会
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親和図法とは、未来の問題や未知・未経験の問題など、混沌として(はっきりしない問題の構造を明らかにして、問題の解決策を導き出す手法です。
解決すべき問題についての事実・意見・発想などを言語データとして相互の親和性によってまとめ親和カードを作成しながら親和図を作っていきます。
この時、2枚の言語データーから1枚の親和カードを順に作っていくことがポイントになります、決して5枚~6枚の言語カードを一度にまとめないようにします。
図表として親和図が作成されると問題の所在や本質を明らかになっていきます、そして最後に親和図を大きくまとめた親和カードから順に文章を書いてまとめます。
なお、この親和図法は、川喜田二郎博士が考案したKJ法と同じものであり、著作権や登録商標の問題で「KJ法」という名称を使えなかったため、QC(品質管理)の世界では「親和図法」と呼んでいます。
KJ法、親和図法は英語、中国語では下記のように表現します。
英語: KJ method
中国語:KJ法
KJ法、親和図法の作成要点
親和図法(KJ法)と特性要因図及連関図法の違い
親和図法と似たものに「特性要因図」がありますが、特性要因図は解決したい課題も要因も明確であるときに使われますが、親和図法は言語データなど曖昧で大雑把なデータを整理するときに使われます。
又、連関図法は、さまざまな要因が絡み合った問題の原因と結果の因果関係を明確にする方法です。 問題に関する重要な要因を探し出すために、有効な手法です、 親和図法はあやふやな問題の事象を明確化することが目的のため、因果関係の明確化を目的とする連関図法とは意味が異なります。
KJ法、親和図法の作り方
テーマの設定
テーマ(調査目的)を決めて全員の考え方に方向性、ベクトルを統一します。
「KJ法」で期待されるアウトプット(問題解決の糸口、新たな仮説の発見等)を念頭に置きながら、具体的かつ適切なテーマを設定します。
テーマとしては、混沌として解決策が簡単に見出すことができない問題について、「本質を把握したい」、「課題達成のための考えをまとめたい」、「方針を徹底したい」、「職場の相互理解を図りたい」などといった場合が適しています。なお、簡単な問題や即決すべき問題の解決には向いていません。
言語データの収集
テーマに関連した事実、意見、予測、推定、発想など、言語データをできるだけ多く挙げ、カードに書き出します。
「探検」と呼ばれるステップで外部探検と内部探検とがあります。外部探検は現場調により情報事実を収集することです。
内部探検は関係当事者の頭脳の中を探検することで、各自の頭脳に記憶された知識、経験をブレインストーミングなどによって吐き出すことです。
*ブレインストーミング:新たなアイデアを生み出すための方法の一つです。
ブレインストーミングなどによって得られた発想を整序し、親和法(KJ法)で問題解決の原因を発見します。
カードの作成、グループ化
収集された情報は1つ1枚ずつ、小さな「カード」に書き込んでいきます。
次に似ているなど、親和性のあるカードをグループ別に分け、グループ別にタイトルをつけ親和カードとします。
※カードへの記録の仕方:
①テーマを決め、関連すると推定される事実をできる限りカードに記録する。
②内部的な情報だけではなく、外部から収集した情報も記録する。
③記録するときは一枚のカードに一つの情報を記録するようにする。
④たとえ“不明瞭な”情報でも、とにかく記録する。
「カード」記録にはポストイットを用いると便利です。
グループ別カードのグループ化
グループ別カードをさらに親和性のあるグループにまとめていきます。この作業を繰り返し、最終的には数種類の上位グループに分けていきます。
カードのグループを編成していく作業で、さらに次のような段階に分けて進めていきます。
1)カードひろげ
カード群を机の上などにディスプレイして、1枚1枚のカードに書かれた内容を丹念に読みとっていきます。
2)カードあつめ
・近い感じのカードを集めます。
・たくさんでなくともよいです(2、3枚ずつでも構わない)。
・いわゆる“離れザル”、“一匹狼”は無理にどこかへ入れないようにします。
3)親和カード(表札づくり)
・カードのグループに「表札(タイトル)」をつけます。
・カードたちの意味(心)をぴたりと言い表します。
KJ法、親和図の作成 『A型図解』
全体のイメージを構造的にわかりやすいように上位グループを配置し、相互のつながりを矢印で示すなどして、図式化します。
このように親和図を描くことによって、混沌としてハッキリしなかった問題を解決する糸口を把握することができます、しかし、これで問題が解決したのではありません。ここから解決策を導くことが大切です。
まとめ『B型文章化』
A型図解を元にして論文や記事などに文章化していきます。
KJ法運用上の留意点
1) 問題の正体が不明瞭時に、それを明確化する。
2)周辺情報を幅広く収集する。
3)カード化された情報は、バラバラなまま表示する。
4)バラバラなカード群の語りかけを素直な気持ちで聞き取る。
5)バラバラな情報群の中から、次第に紙切れたちが集まってきて、問題が形成され、構造化されるように思考する。
6)グループで取り組むことによって、衆知結集の効果や、チーム作りの効果を期待できる。
KJ法とブレーンストーミング
アイデアィアを出すための方法であるブレインストーミングによって出てきたアイディアのヒントをまとめ具体的なアイデアィアに纏めるためにKJ法が活用されます。
K]法は単にアイデアをまとめるだけのフレームワークではありません。アイデア同士の関係性が一目でわかりやすくなることで、ロジカルな視点から新たなアイデアを得るための発想法でもあり、問題の本質を発見することにも役立ちます。
ブレインストーミングとは
多くのメンバーによる話し合いの中でアイデアを出し合うことにより発想の誘発を期待する方法です。次の4原則を守りながら話し合いを進めます。
原則1 判断・結論を出さずアイデア出しを重視
原則2 自由奔放な意見を歓迎する
原則3 アイデアの質より量を重視する
原則4 他のメンバーのアイデアを元にさらにアイデアを出す
KJ法のデメリット、問題点
参加者の依存する
KJ法は、たくさんの意見を引き出す優れた手法ですが、参加したメンバーの状態、特性に大きく依存する傾向があるのです。
選んだメンバーが同じ考え方のメンバーの場合、同様なアイデアしか生まれません。
つまり、グループで意見やアイデアを出し合っても、参加者の考え方が偏っている場合、集まる情報も偏ってしまいます。よって、同じ種類のアイデアしか集まらないでしょう。
時間、手間が要する
KJ法は、参加者が頭の中にあるアイデアや意見を出し合って、それを整理して、グループ化してまとめる手法です。
作業自体はとても簡単なのですが、参加者を集める、参加者から出たアイデアや意見を付箋やカードに書き出す、そしてまとめるまでの一連の作業は、想像以上に手間と時間がかかります。
設計開発部門 親和図法(KJ法)作成事例
お客様のニーズをまとめる。
メモに記入 手順1
お店にバックを買いに来られたお客様から、「この手のバックで、携帯電話を入れるポケットが外についているものはないでしょうか」
「申し訳ございません。その手のバックは、携帯電話の収納ポケットはバックの中にあるんです」
「そうですか。じゃあ、またにします」
こんな会話の後、スタッフの方が“携帯電話のポケットが外側についていればバックが1つ売れた’ということをメモに書き留めていました。
メモから親和図を作成 手順2
商品企画本部では、それぞれのお店から寄せられたスタッフのメモから言語データを力-ド化して、親和図を作成してみました。
その結果、お客様が望んでいるバックとは、
①使用用途に適した素材でつくる
・収納機器を保護する素材を採用
・撥水、防水素材を採用
②付属パーツを充実させる
・移動手段の器具を取り付け
・収納ポケットも充実
③デザインやカラーを豊富に揃える
の三項目を満足するものであることがわかりました。
新商品企画会議に提出 手順3
新商品の企画会議に親和図を提示して、新しいバックの提案をしてみました。新しいバックの仕様は、次のとおりです。
①全体は小雨程度の雨を防げる撥水性の素材。
②バックの横についているペットボトル収納ボックスの内部には、ウレタン製の筒袋を縫い合わせる。
③携帯電話の収納ポケットをバックの外側に取り付ける。
④5色のカラーバリエーションとする。
引用文献:図解入門ビジネス新QC七つ道具の使い方がよ~くわかる本
*更に詳細の内容が知りたい方は下記の文献を参照願いします。
おすすめ KJ法 Web アプリ
オンラインでKJ法が作成できるWeb アプリの紹介です。
Lucidchart
図の作成、データの視覚化とコラボレーションを組み合わせ、よりよい理解の促進とイノベーションの加速につなげるビジュアルワークスペースです。
LucidchartのKJ法ソフトは、大規模なチームやデータセット、幅広いアイデアが含まれるプロジェクトに関するデータをカード化するのに最適なサービスです。アイデアや情報を管理しやすいグループにまとめ、さらに優先順位を付け、分析して理解を深めるために役立ちます。クラウドベースビジュアルワークツール、Lucidchart を使用すれば、親和図(KJ法)を通じてチーム全体でアイデアを即座に共有し、リアルタイムで共同作業ができます。
関連サイト:Lucidchart
Microsoft Whiteboard
マイクロソフトホワイトボードは、「ワード」や「パワーポイント」等の画面を直接張り付けたりすることもできます。
又「ブレインストーミング用」のオリジナルテンプレートが用意されています、テンプレートにはブレストのルール等も記載されているので、このテンプレートを使えば、直ぐにKJ法を始めることができます。
関連サイト:Microsoft Whiteboard
Google Jamboard
グーグル社のホワイトボードアプリ「Jamboard」は、Android・iOS両方に対応しています。
付箋メモや写真・画像貼り付け等、ブレストを行うのに十分な機能を備えています。
しかも、操作性に関しては、上記マイクロソフトホワイトボードよりも簡単で使いやすいです。
ジャムボードの使い方について、もっと詳しく知りたい方は下記のサイトをご覧ください。
関連サイト:【簡単図解】Google Jamboardの使い方【G-Suite】
IdeaFragment2
KJ 法による思考の整理を念頭に置いて開発された Windows 向けのフリーソフト、机の上でやる作業をソフト内で手軽に実践できます。
関連サイト:IdeaFragment2
まとめ
親和図法、KJ法は課題解決に活用できるツールです、KJ法をやってみると、ブレインストーミングで自由に出したアイディアを様々な観点で客観的に物事を整理していくことができ、課題解決に有効な手段の一つです。
又、製造業だけでなく看護でも活用されています。
下記のサイトはKJ法の考案者である川喜田二郎氏の弟子の山浦晴男氏が独自の手法も加えながら発展させた手法を解説したサイトです。
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おすすめ 親和図法、KJ法 BOOK
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