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後手管理

後手管理 イラスト
後手管理 イラスト

後手管理              【イラスト図解】

英語:forestalled management

後手管理とは

時間のマネジメントのひとつであり、問題が発生してから反応、リアクションする方法で確実に起きている問題だけに対処しますのでムダになることはありませんが将来を見越していなので安全事故、重大事故が発生して場合、大きな被害、損害を被る恐れがあります。

後手後手とは

後手とは災害や事故などへの対応が遅れること、つまり何かトラブルが発生してから対策をとること。

後手管理は後追い対策のため、トラブルの真の要因がなくならない限りトラブルが続くことになります。

トラブルをなくすには、先手、先手で手を打つ「先手管理」を行わなければなくなりません。

先手管理を行うには、働いている人が仕事中に「アレッ?」と、異常に気がつかせるようにし、その「アレッ?」と、気がついた内容を吸い上げ、その本質原因を取り除くことが大切です。

異常に対する検知の能力を上げる必要があります、また異常が即時、発見できる環境も必要です。

騒音が発生していては異常音が聞こえません、ゴミで汚れているマシンは油漏れが発生しても気がつきません。

後手後手

ビジネスでの後手管理のメリット

後手管理の場合、先手管理を打ってでた相手が先手というリスクを背負うのに対し、慎重に進めることで先手で進めるリスクから回避しながら対応することができます。そのため、失敗のリスクから逃れられるというメリットがあります。

ライバルの状況を良く調査して相手が新しい商品、サービスを提供してもすぐに模倣、コピーして太陽できる組織力があれな時間的に少し、出遅れても挽回できるので開発リスクも回避できます。

ビジネスでの後手管理のデメリット

ビジネスで先を越されている状況ですので、時間的に出遅れます。

相手が先に成功し、設計、製造、販売等の体制が確立してから参入ししては付け入る隙が無い可能性もあります。そのため、ビジネスにおいては後手後手に回るのは損失が多い可能性が高くなります。

時間的に進捗が既に遅れるので組織的なパワーが競争相手と同様では後手後手となり、追いつくことが不可能となります。

又、従来までの品質管理のやり方は、問題が表面化したら対策するという「後手管理の品質管理」「モグラ叩きの品質管理」と呼ばれます。逆に、問題が表面化しなければ何も手を付けず、後手後手に回る「守りの品質管理」となっているのです。

では、「モグラたたき」「守りの品質管理」から脱出するためにはどうすればいいでしょうか?それはに、従来からの品質管理の問題解決手順を180度転換する必要があります。つまり、従来の

①問題発生
②現状調査・メカニズムの解明
③4Mの要因調査
⑤原因の絞り込み
⑥対策
⑦仕組みへのフィードバック

という従来の問題解決方法を改め、下記の対策を工程設計時に講じておきます。

①4Mの管理項目を決める

②もし、4Mの管理項目が守れなかった場合の不具合を想定する

③その不具合が、市場にどのような影響を与えるかを評価する

④その影響度に応じてリカバリー対策を工程に盛り込んでおく

⑤工程で異常(不良ではない)の発生を事前に検知する対策を盛り込んでおく

⑥異常が発生したら速やかに手を打つ手順を決めておく

例えば、部品のばらつき発生を想定します。実際にばらつきが発生するかどうかは考えずに、もしこの部品のばらつきが発生したら、製品にどのような影響が出るだろうか?それは市場でどのような問題が発生するだろうか?事故につながらないだろうか?と考えるのです。

各部品ごとに、ばらつきによる影響(発生頻度、事故につながるかどうか)を評価し、その影響の大きさによって対応策を決めます。バラツキによる影響が大きい部品は、一ランク上の精度の部品を選定する、あるいは、選別して製品には使用しないなどの対策をあらかじめ講じます。

このような一連の作業は、問題発生を未然に防止する活動であり「先手管理の品質管理」「攻めの品質管理」と定義できます。 これは、ものづくりを始める前の上流工程で実施すべき内容であり、製品そのものを評価したり、検査する従来の品質管理とは全く考え方が異なります。

 

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