QC特性要因図の作り方| 要因分析手法【図解】

特性要因図

特性要因図とは?|QC七つ道具|魚の骨図

取り上げた問題点に対してその原因を全員で提起し視覚的にまとめ、重要と思われる要因について的を絞って効果的に改善を推進していくための手法が特性要因図である。

QC七つ道具のひとつであり、フィシュボーン図(Fish bone)、石川ダイアグラム、魚の骨図CE図と呼ばれることもある。

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QC 特性要因図 エクセル テンプレート

下記にエクセルで作成した特性要因図があります、ご自由にダウンロードしてご使用ください。

Excel特性要因図 エクセル ファイル 

特性要因図 power point版

特性要因図 power pont版 最新版

また、平均値および標準偏差だけを入力すれば改善前後のバラツキ度合いが一目でわかる正規分布表(下図)を作成しました、改善後の確認にご活用ください。

改善前後 正規分布 比較

ダウンロード先:ヒストグラム(度数分布表)エクセル表

特性と要因の意味|CE図

特性要因図はcause effect diagramからCE図とも呼ばれる。

特性の意味・・・・結果

仕事の結果、生じるもの。例として製品品質、製品のロス、生産台数など現場として考えると”問題点”としてでてくる結果のことです。

特性 (effect) – 管理の成績・成果として得るべき指標(不良率・在庫金額など)

要因の意味・・・・原因

仕事の結果に対して影響を与える原因となるもの。
例としては組み立てミス、オイル切れ、磨耗等の原因となるもの。

要因 (factor) – 特性に影響する管理事項(推定される)
原因 (cause) – 問題など特定の結果に関与した要因(事実)

下記の記事も参考にして下さい。

関連記事:QC工程表 管理特性と品質特性

QC特性要因図、フィシュボーン図の歴史

特性要因図(石川ダイアグラム)は1960年代に石川馨よって開発されたクレーム事項に関連する多数の要因をマッピングする手法のひとつ。

ISHIKAWA HAJIME

ISHIKAWA HAJIME

1920年代にQC7つ道具のっひとつとして使用され、それは魚の骨格の側面図に似ているため、フィッシュボーンダイアグラムとして海外でも知られています。
マツダのロードスターのデザインで用いられた「人馬一体」を大骨とする特性要因図が有名である。下に参考例を示す。

特性要因図 マツダ ロードスター

特性要因図 事例 マツダ ロードスター

特性要因図の目的 | 視覚的QC分析

職場での問題が発生した場合、色々な要因が考えられるがその原因をその場、その場で対策、改善をしてもあまり効果的でない。このような時に取り上げた問題点に対してその原因を全員で提起し視覚的にまとめ、重要と思われる要因について的を絞って効果的に改善を推進していくための手法が特性要因図である。

特性要因図の作り方、書き方

具体的フィッシュボーンのやり方

5Mを明確にする。

(Machine) (Method)(Material)(Man) (Measurement)

1)特性(問題点)を決める。

例:なぜ、半田不良が多い?
なぜ、生産台数が上がらない?
NG例:
半田不良の低減
生産台数の向上
*既に要因が対策として上げられているので。

2)大骨を記入する。

特性が起きる要因として考えられる大きな要因を上げそれを大骨として矢印で記入する。
具体的には5M+1E(Man ,Machine, Material,Method,measurement、Enviroment)を参考に現場に即した言葉で記入する。

特性要因図の作り方

特性要因図の作り方

3)中、小骨を記入する

大骨の特性の起こる要因を考え中骨を作成し次ぎに小骨を作成する。
重要な要因についてはなぜ、なぜを繰り返し小小小骨まで作成し問題点を追及する。

4)記入もれをチックする

5)影響の大きいものについて印をつける。

特性要因図を作成する際は全員でブレーンストーミングで意見を出し合い進める。その際、議長と書記を選び時間を決めて効率に行うこと。

6)改善を行う |特性要因図 事例

重要と思われる要因についての改善プランを計画し、QCサークルを回す。

フィッシュボーンの分析

フィッシュボーン分析

業界ごとのフィッシュボーン分析、特性要因図

製造業 特性要因図 5M

下記の5Mが製造業界では使用されている。
1. マシン(テクノロジー)(Machine)
2. 方法(プロセス)    (Method)
3. 材料(原材料、消耗品との情報が含まれています。)(Material)
4. マンパワー(肉体労働)/マインドパワー(脳の働き):(Man)
5. 測定(検査) (Measurement)

マーケティング業界 特性要因図 8M

下記の8Mがマーケティングでは使用されている。
1. 製品/サービス
2. 価格
3.場所
4.プロモーション
5.人々/人事
6.プロセス
7.物的証拠
8.宣伝

サービス業 特性要因図 4M分析

下記の4Mがマーケティングでは使用されている。

1.周囲
2.サプライヤー
3.システム
4. スキル

特性要因図 4M

特性要因図 4M

特性要因図の用途 |フィッシュボーン分析

管理用用特性要因図

生産準備段階でQC工程表を作ったり、HACCPで危険要因を列記したりするためには、管理すべきあらゆる心配事(要因)を抜けなく体系的に整理することが必要なります。これには管理用特性要因図を活用します、「管理用」を作るときのポイントは、できる限り出すということです。「ゴミ不良」であれば、「なぜゴミが混入するか」ではなく、「こうすればゴミが混入する」と「悪意ある発想法」で発想すると要因が色々、でてきます。いろいろな人から意見をもらい、様々な角度から考えて要因を出すのが管理用のタイプの基本的な考え方です。

関連記事:HACCP ハサップ

解析用特性要因図

「解析用特性要因図」は「管理状態」の中で起こる様ような問題の原因を追求する時に用いられる。「解析用」を作る時には、3 現主義に基づいて得た推測ではなく事実に基づきた客観的データをもとにヒストグラムや管理図などを用いて、管理状態の有無を確認するなどして、「要因の範囲の絞り込み」を行い、特性要因図を作成します。

初めて特性要因図を作る場合

初めて特性要因図を作る場合や、その特性に関係するQC工程表などがない場合には、まず「管理用」から作ります、推測される要因を出し、品質管理をすべき要因を体系的に整理し、さらにそこから「無管理状態」にある要因を絞り込んで、今度はその要因を特性として「解析用特性要因図」を作ります、このSTEPを踏み、対策を講じたものを消し込みながら完璧な工程管理状態を造りこんでいきます。

特性要因図 管理用 解析用

特性要因図 管理用 解析用

なぜなぜ分析と特性要因図の違い

五回『なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ』を繰返し、真の原因を見つける事が「なぜなぜ分析」です。

なぜなぜ分析 事例

なぜなぜ分析 事例

推定される要因を考えるのではなく事実(fact)の原因を見つけることであり、現場調査とヒヤリングして分析する方法です。

その原因が存在して対象の事象が発生するものでなければダメです。 考えられるだけで、存在しない要因や不明の要因は検討の対象外です。

逆にQCサークル等では問題の推定要因を考える方法として特性要因図は問題の要因をブレーンストーミング等を使用して自由な発想で出来るだけ多くの要因を発想する為の方法です。

関連記事:動画 トヨタ式なぜなぜ分析

 5W1H(ナゼナゼ)シート

特性要因図とパレート図

特性要因図は発生した問題点の要因をメンバー全員で列記して推定される要因を挙げて、考えらる要因の内で優先して取る組べき課題テーマを検討する際に使用される。

一方、パレート図は実際に発生している課題のデーター分析として使用され、既に発生している問題点(結果)の順位を図で明確にすることができる。

パレート図とは不良品、欠点、、クレーム件数、仕損金額などをその現象、原因別に分類してデーターをとり不良個数、金額などの多い順に並べその大きさを棒グラフで表した図をです。

パレート図

パレート図

関連記事:パレート図とは

特性要因図と散布図

特性要因図で推定される要因を挙げて、一番、優先して取り組むべき課題、テーマを決める際に事前に現状の状況を確認する必要があります。

その際に役にたつQC 七つ道具のひとつが散布図です。

対応すると推測される2種類のデーターが本当に関係があるかどうかを難解な統計計算を使用しないで図だけで調べるためQC手法のひとつ。
具体的には対応する2種類のデーターを横軸、縦軸にとって打点して作った図のことをいいます。

散布図

散布図

関連記事:散布図 | エクセルによる統計グラフ作成 

特性要因図によるQC工程表作成

目標とする品質を工程で造り込むために、各工程の特性に合わせた管理項目を、設定された規格や基準に基づき、誰がどのような方法で検査、チェックし、管理していくかなどを決めたものが『QC工程表(QC工程図)』ですがその管理項目を決める際に特性要因図の考え方が役に立ちます。

QC工程表

QC工程表

工程の設計図、デザイン図は『QC工程表(QC工程図)』です、時間は要しますが現状の管理項目で抜けがないかを確認する際は特性要因図が役に立ちます。

関連記事:QC工程表の作成と活用、事例 

動画 特性要因図のつくり方

特性要因図となぜなぜ分析の使い方

この動画では特性要因図となぜなぜ分析の­使い方をケーススタディーを使ってエクセルテンプレート上で実演しています。分かり易­く4つのステップで説明しています。

番外編 年収が10倍アップする!フィッシュボーンノート術

特性要因図、フィッシュボーンを工場内の問題だけではなく、資格試験、仕事や人生の問題解決、仕事の効率化、目標達成等ありとあらゆることに使うことができるように設計されたノートの説明。

著者も、フィッシュボーンを使って、中小企業診断士の試験に合格したとの事。

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