QC検定 各級の出題範囲 2015年版
各級の出題範囲とレベルは,QC検定センターが公表している“品質管理検定レベル表”に記載のとおりです。
レベル表は見直される場合がありますので,最新の情報はQC検定センターのホームページを見てください。
表の見方
・各級の試験範囲は,各欄に示されている範囲だけではなく,その下に位置する級の範囲を含んでいます.
・4級は,Webで公開している“品質管理検定(QC検定)4級の手引き(Ver.2.2)”
から出題されます.
・準1級は,1級試験の一次試験合格者(知識レベルの合格者)に付与するものです.
※凡例一必要に応じて,次の記号で補足する内容・種類を区別します.
( ):注釈や追記事項を記しています.
《 》:具体的な例を示しています.例としてこの限りではありません.
【 】:その項目の出題レベルの程度や範囲を記しています.
QC検定 1級 出題範囲
級 | 試験範囲 | |
品質管理の実践 | 品質管理の手法 | |
1級、準1級 | ■品質の概念 ・社会的品質 ・顧客満足(CS),顧客価値 ■品質保証:新製品開発 ・結果の保証とプロセスによる保証 ・保証と補償 ・品質保証体系図 ・品質機能展開 ・DR とトラブル予測,FMEA,FTA ・品質保証のプロセス,保証の網(QA ネットワーク) ・製品ライフサイクル全体での品質保証 ・製品安全,環境配慮,製造物責任 ・初期流動管理 ・市場トラブル対応,苦情とその処理 ■品質保証:プロセス保証 ・作業標準書 ・プロセス(工程)の考え方 ・QC 工程図,フローチャート ・工程異常の考え方とその発見・処置 ・工程能力調査,工程解析 ・変更管理,変化点管理 ・検査の目的・意義・考え方(適合,不適合) ・検査の種類と方法 ・計測の基本 ・計測の管理 ・測定誤差の評価 ・官能検査,感性品質 ■品質経営の要素:方針管理 ・方針の展開とすり合せ ・方針管理のしくみとその運用 ・方針の達成度評価と反省 ■品質経営の要素:機能別管理【定義と基本的な考え方】 ・マトリックス管理 ・クロスファンクショナルチーム(CFT) ・機能別委員会 ・機能別の責任と権限 ■品質経営の要素:日常管理 ・変化点とその管理 ■品質経営の要素:標準化 ・標準化の目的・意義・考え方 ・社内標準化とその進め方 ・工業標準化,国際標準化 ■品質経営の要素:人材育成 ・品質教育とその体系 ■品質経営の要素:診断・監査 ・品質監査 ・トップ診断 ■品質経営の要素:品質マネジメントシステム ・品質マネジメントの原則 ・ISO9001 ・第三者認証制度【定義と基本的な考え方】 ・品質マネジメントシステムの運用 ■倫理・社会的責任【定義と基本的な考え方】 ・品質管理に携わる人の倫理 ・社会的責任 ■品質管理周辺の実践活動 ・マーケティング,顧客関係性管理 ・データマイニング・テキストマイニングなど【言葉と して】 |
■データの取り方とまとめ方 ・有限母集団からのサンプリング《超幾何分布》 ■新 QC 七つ道具 ・アローダイアグラム法 ・PDPC 法 ・マトリックス・データ解析法 ■統計的方法の基礎 ・一様分布(確率計算を含む) ・指数分布(確率計算を含む) ・二次元分布(確率計算を含む) ・共分散 ・大数の法則と中心極限定理 ■計量値データに基づく検定と推定 ・3 つ以上の母分散に関する検定 ■計数値データに基づく検定と推定 ・適合度の検定 ■管理図 ・メディアン管理図 ■工程能力指数 ・工程能力指数の区間推定 ■抜取検査 ・計数選別型抜取検査 ・調整型抜取検査 ■実験計画法 ・多元配置実験 ・乱塊法 ・分割法 ・枝分かれ実験 ・直交表実験《多水準法,擬水準法,分割法》 ・応答曲面法,直交多項式【定義と基本的な考え方】 ■ノンパラメトリック法【定義と基本的な考え方】 ■感性品質と官能評価手法【定義と基本的な考え方】 ■相関分析 ・母相関係数の検定と推定 ■単回帰分析 ・回帰母数に関する検定と推定 ・回帰診断 ・繰り返しのある場合の単回帰分析 ■重回帰分析 ・重回帰式の推定 ・分散分析 ・回帰母数に関する検定と推定 ・回帰診断 ・変数選択 ・さまざまな回帰式 ■多変量解析法 ・判別分析 ・主成分分析 ・クラスター分析【定義と基本的な考え方】 ・数量化理論【定義と基本的な考え方】 ■信頼性工学 ・耐久性,保全性,設計信頼性 ・信頼性データのまとめ方と解析 ■ロバストパラメータ設計 ・パラメータ設計の考え方 ・静特性のパラメータ設計 ・動特性のパラメータ設計 |
1級・準1級の試験範囲には2級,3級,4級の範囲も含みます.
赤字は追加した新試験範囲です。
QC検定 2級 出題範囲
級 | 試験範囲 | |
品質管理の実践 | 品質管理の手法 | |
2級 | ■QC 的ものの見方・考え方 ・応急対策,再発防止,未然防止,予測予防 ・見える化《管理のためのグラフや図解による可視化》,潜 在トラブルの顕在化 ■品質の概念 ・品質の定義 ・要求品質と品質要素 ・ねらいの品質とできばえの品質 ・品質特性,代用特性 ・当たり前品質と魅力的品質 ・サービスの品質,仕事の品質 ・顧客満足(CS),顧客価値【定義と基本的な考え方】 ■管理の方法 ・維持と管理 ・継続的改善 ・問題と課題 ・課題達成型 QC ストーリー ■品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】 ・結果の保証とプロセスによる保証 ・保証と補償 ・品質保証体系図 ・品質機能展開 ・DR とトラブル予測,FMEA,FTA ・品質保証のプロセス,保証の網(QA ネットワーク) ・製品ライフサイクル全体での品質保証 ・製品安全,環境配慮,製造物責任 ・初期流動管理 ・市場トラブル対応,苦情とその処理 ■品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】 ・作業標準書 ・プロセス(工程)の考え方 ・QC 工程図,フローチャート ・工程異常の考え方とその発見・処置 ・工程能力調査,工程解析 ・変更管理,変化点管理 ・検査の目的・意義・考え方(適合,不適合) ・検査の種類と方法 ・計測の基本 ・計測の管理 ・測定誤差の評価 ・官能検査,感性品質 ■品質経営の要素:方針管理 ・方針(目標と方策) ・方針の展開とすり合せ【定義と基本的な考え方】 ・方針管理のしくみとその運用【定義と基本的な考え方】 ・方針の達成度評価と反省【定義と基本的な考え方】 ■品質経営の要素:機能別管理【言葉として】 ・マトリックス管理 ・クロスファンクショナルチーム(CFT) ・機能別委員会 ・機能別の責任と権限 ■品質経営の要素:日常管理 ・業務分掌,責任と権限 ・管理項目(管理点と点検点),管理項目一覧表 ・異常とその処置 ・変化点とその管理【定義と基本的な考え方】 ■品質経営の要素:標準化【定義と基本的な考え方】 ・標準化の目的・意義・考え方 ・社内標準化とその進め方 ・工業標準化,国際標準化 ■品質経営の要素:小集団活動 ・小集団改善活動(QC サークル活動など)とその進め方 ■品質経営の要素:人材育成【定義と基本的な考え方】 ・品質教育とその体系 ■品質経営の要素:診断・監査【定義と基本的な考え方】 ・品質監査 ・トップ診断 ■品質経営の要素:品質マネジメントシステム【定義と 基本的な考え方】 ・品質マネジメントの原則 ・ISO9001 ・第三者認証制度【言葉として】 ・品質マネジメントシステムの運用【言葉として】 ■倫理・社会的責任【言葉として】 ・品質管理に携わる人の倫理 ・社会的責任 ■品質管理周辺の実践活動【言葉として】・顧客価値創造技術(商品企画七つ道具を含む) ・IE,VE ・設備管理,資材管理,生産における物流・量管理 |
■データの取り方とまとめ方 ・サンプリングの種類《2 段,層別,集落,系統》と性質 ■新 QC 七つ道具 ・親和図法 ・連関図法 ・系統図法 ・マトリックス図法 ■統計的方法の基礎 ・正規分布(確率計算を含む) ・二項分布(確率計算を含む) ・ポアソン分布(確率計算を含む) ・統計量の分布(確率計算を含む) ・期待値と分散 ・大数の法則と中心極限定理【定義と基本的な考え 方】 ■計量値データに基づく検定と推定 ・検定・推定とは ・1 つの母分散に関する検定と推定 ・1 つの母平均に関する検定と推定 ・2 つの母分散の比に関する検定と推定 ・2 つの母平均の差に関する検定と推定 ・データに対応がある場合の検定と推定 ■計数値データに基づく検定と推定 ・母不適合品率に関する検定と推定 ・2 つの母不適合品率の違いに関する検定と推定 ・母不適合品数に関する検定と推定 ・2 つの母不適合品数の違いに関する検定と推定 ・分割表による検定 ■管理図 ・X s管理図 ・X 管理図 ・p 管理図,np 管理図 ・u 管理図,c 管理図 ■抜取検査 ・抜取検査の考え方 ・計数規準型抜取検査 ・計量規準型抜取検査 ■実験計画法 ・実験計画法の考え方 ・一元配置実験 ・二元配置実験 ■相関分析 ・系列相関《大波の相関,小波の相関》 ■単回帰分析 ・単回帰式の推定 ・分散分析 ・回帰診断《残差の検討》【定義と基本的な考え方】 ■信頼性工学 ・品質保証の観点からの再発防止,未然防止 ・耐久性,保全性,設計信頼性【定義と基本的な考 え方】 ・信頼性モデル《直列系,並列系,冗長系,バスタブ曲線》 ・信頼性データのまとめ方と解析【定義と基本的な考え方】 |
QC検定 3級 出題範囲
級 | 試験範囲 | |
品質管理の実践 | 品質管理の手法 | |
3級 | ■QC 的ものの見方・考え方 ・マーケットイン,プロダクトアウト,顧客の特定, Win-Win ・品質優先,品質第一 ・後工程はお客様 ・プロセス重視(品質は工程で作るの広義の意味) ・特性と要因,因果関係 ・応急対策,再発防止,未然防止,予測予防【定義と基 本的な考え方】 ・源流管理 ・目的志向 ・QCD+PSME ・重点指向《選択,集中,局部最適》 ・事実に基づく活動,三現主義 ・見える化《管理のためのグラフや図解による可視化》,潜 在トラブルの顕在化【定義と基本的な考え方】 ・ばらつきに注目する考え方 ・全部門,全員参加 ・人間性尊重,従業員満足(ES) ■品質の概念【定義と基本的な考え方】 ・品質の定義 ・要求品質と品質要素 ・ねらいの品質とできばえの品質 ・品質特性,代用特性 ・当たり前品質と魅力的品質 ・サービスの品質,仕事の品質 ・社会的品質【定義と基本的な考え方】 ・顧客満足(CS),顧客価値【言葉として】 ■管理の方法 ・維持と管理【定義と基本的な考え方】 ・PDCA,SDCA,PDCAS ・継続的改善【定義と基本的な考え方】 ・問題と課題【定義と基本的な考え方】 ・問題解決型 QC ストーリー ・課題達成型 QC ストーリー【定義と基本的な考え方】 ■品質保証:新製品開発【定義と基本的な考え方】 ・結果の保証とプロセスによる保証 ・保証と補償【言葉として】 ・品質保証体系図【言葉として】 ・品質機能展開【言葉として】 ・DR とトラブル予測,FMEA,FTA【言葉として】 ・品質保証のプロセス,保証の網(QA ネットワーク) 【言葉として】 ・製品ライフサイクル全体での品質保証【言葉として】 ・製品安全,環境配慮,製造物責任【言葉として】 ・市場トラブル対応,苦情とその処理 ■品質保証:プロセス保証【定義と基本的な考え方】 ・作業標準書 ・プロセス(工程)の考え方 ・QC 工程図,フローチャート【言葉として】 ・工程異常の考え方とその発見・処置【言葉として】 ・工程能力調査,工程解析【言葉として】 ・検査の目的・意義・考え方(適合,不適合) ・検査の種類と方法 ・計測の基本【言葉として】 ・計測の管理【言葉として】 ・測定誤差の評価【言葉として】 ・官能検査,感性品質【言葉として】 ■品質経営の要素:方針管理【定義と基本的な考え方】 ・方針(目標と方策) ・方針の展開とすり合せ【言葉として】 ・方針管理のしくみとその運用【言葉として】 ・方針の達成度評価と反省【言葉として】 ■品質経営の要素:日常管理【定義と基本的な考え方】 ・業務分掌,責任と権限 ・管理項目(管理点と点検点),管理項目一覧表 ・異常とその処置 ・変化点とその管理【言葉として】 ■品質経営の要素:標準化【言葉として】 ・標準化の目的・意義・考え方 ・社内標準化とその進め方 ・工業標準化,国際標準化 ■品質経営の要素:小集団活動【定義と基本的な考え方】 ・小集団改善活動(QC サークル活動など)とその進め方■品質経営の要素:人材育成【言葉として】 ・品質教育とその体系 ■品質経営の要素:品質マネジメントシステム【言葉と して】 ・品質マネジメントの原則 ・ISO9001 |
■データの取り方・まとめ方 ・データの種類 ・データの変換 ・母集団とサンプル ・サンプリングと誤差 ・基本統計量とグラフ ■QC 七つ道具 ・パレート図 ・特性要因図 ・チェックシート ・ヒストグラム ・散布図 ・グラフ(管理図別項目として記載) ・層 別 ■新 QC 七つ道具【定義と基本的な考え方】 ・親和図法 ・連関図法 ・系統図法 ・マトリックス図法 ・アローダイアグラム法 ・PDPC 法 ・マトリックス・データ解析法 ■統計的方法の基礎【定義と基本的な考え方】 ・正規分布(確率計算を含む) ・二項分布(確率計算を含む) ■管理図 ・管理図の考え方,使い方 ・ X R管理図 ・p 管理図,np 管理図【定義と基本的な考え方】 ■工程能力指数 ・工程能力指数の計算と評価方法 ■相関分析 ・相関係数 |
QC検定 4級 出題範囲
級 | 試験範囲 | |
品質管理の実践 | 品質管理の手法 | |
4級 | ■品質管理 ・品質とその重要性 ・品質優先の考え方 (マーケットイン,プロダクトアウト) ・品質管理とは ・お客様満足とねらいの品質 ・問題と課題 ・苦情,クレーム ■管 理 ・管理活動(維持と改善) ・仕事の進め方 ・PDCA,SDCA ・管理項目 ■改 善 ・改善(継続的改善) ・QC ストーリー(問題解決型 QC スト ーリー) ・3 ム(ムダ,ムリ,ムラ) ・小集団改善活動とは(QC サークルを 含む) ・重点指向とは ■工程(プロセス) ・前工程と後工程 ・工程の 5M ・異常とは(異常原因,偶然原因) ■検 査 ・検査とは(計測との違い) ・適合(品) ・不適合(品)(不良,不具合を含む) ・ロットの合格,不合格 ・検査の種類 ■標準・標準化 ・標準化とは ・業務に関する標準、品物に関する標準(規格)・色々な標準《国際,国家》 |
■事実に基づく判断 ・データの基礎(母集団,サンプリン グ,サンプルを含む) ・ロット ・データの種類(計量値,計数値) ・データのとり方,まとめ方 ・平均とばらつきの概念 ・平均と範囲 ■データの活用と見方 ・QC 七つ道具(種類,名称,使用 の目的,活用のポイント) ・異常値 ・ブレーンストーミング—————————————–企業活動の基本・製品とサービス ・職場における総合的な品質 (QCD+PSME) ・報告・連絡・相談(ほうれん そう) ・5 W 1 H ・三現主義 ・5 ゲン主義 ・企業生活のマナー ・5 S ・安全衛生(ヒヤリハット, KY活動,ハインリッヒの 法則) ・規則と標準(就業規則を含む) |
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